2024年3月に購入して以来、僕が持っているイヤホンの中で一番使ってきた時間が長いイヤーカフ型イヤホン「Bose Ultra Open Earbuds」に新モデルが登場しました。9月18日発表、10月1日発売となる「第2世代(Second Generation)」です。本記事では、進化したポイントや初代との違いについて、マイクテストや音漏れテストも交えながら詳しくレビューしていきます。今回は発売前にいち早く製品を試す機会をいただきましたので、先代とガッツリ比較しながら見てきます。全方位で進化を感じられるものの、個人的に大きな残念ポイント2つありました。[ 製品提供 :Bose]

進化点と基本スペック
進化点は、デザインが一新されたほか、音質や装着性、バッテリー持ちが向上し、待望のワイヤレス充電にも対応

- バッテリー持ち: イヤホン単体で最大9時間(イマーシブモード時は5時間)、ケース込みで最大28.5時間に延長。10分の充電で2時間再生できる急速充電に対応。
- ワイヤレス充電: 初代では約7,000円のワイヤレスチャージングケースカバーを買う必要がありましたが、今回ついに標準でワイヤレス充電に対応
- マイク性能: 通話時の音声品質が大幅に向上。
- 指向性: 指向性も高くなっており、より効率よく音を耳へ届ける仕様に改善。(音漏れも改善)
- 価格:初代から据え置きの39,600円(税込) ※My Bose登録で初回10%オフクーポンが利用可能です
- その他機能: 新たに【シネマモード】を追加。今作はさらにSpotify Tapにも対応しました。また先代同様に、SBC、AAC、aptX Adaptiveのコーデックに対応し、Google Fast Pair、Snapdragon Sound、IPX4防水(イヤホンのみ)。iOS/Android両アプリ対応と弱点の少ない仕様になっています。
カラーバリエーション
ブラック、ホワイト、チェリーチョコレート、オリーブグリーン、スカイピンクの全5色展開。





同梱物
箱を開けると最初に操作体系が書かれています。今回も物理ボタンが搭載されており、デフォルトの操作設定は初代と同じです


デザイン
初代と第2世代を比較すると、細かい部分でブラッシュアップが入っています。
イヤホン外観
マットから艶ありの仕上げになり、1本中央に伸びるアイコニックなラインが追加され、よりラグジュアリー感が増しています。Boseロゴは90度向きが変わり、L/Rの左右を識別する文字もあります。


ボタン周り
物理ボタンもつやっとした仕上げに変更(若干指紋は目立ちます)。

充電端子
ゴールドからシルバーに変更され、端子が2本になり端子部分は凹んだ形状に。ケース内でも安定します。先代同様に、ケースには磁力でくっついて収納できます。イヤホンを収めた状態で蓋を開け逆さにしても落ちません。

ケースの自立
USB Type-Cポートが右側面、ペアリングボタンが左側面に移動し、底面がフラットになったことで自立可能に。


ケースのインジケーター
前面Boseロゴ下のインジケーターが1つ。ケース内のインジケーターは2つから1つになりよりシンプルな設計に。

初代と第2世代の見た目の違い


ワイヤレス充電と充電時間
ワイヤレス充電の置き方:充電コイルはケース下部に(蓋より下部分)あるため、充電器の中心よりケースを少し上へずらして配置する必要があります。


マグネット(MagSafe等)非対応: 磁力での吸着はできないため、平置きでの充電が基本です。
充電時間: イヤホン1時間、ケース3時間(いずれも初代と同様)。
充電速度: 1時間のテストでワイヤレスは30%回復、有線は40%回復(満充電)。有線充電のほうが高速でした。


装着感・片耳利用・寝ホン
形状は初代同様で、樽型のパーツとボクシンググローブ型のパーツがフレキシブルなバンドで繋がったデザイン。耳に対して斜め45度になるよう装着するのが理想の状態です。

装着感の向上: バンドの挟み込む力が若干優しくなり、長時間(約8時間)つけても痛くなりにくい軽い付け心地に改善されていました(耳の小さい人でも軽さを実感)。

スイートスポット: 指向性が高まった影響か、音がしっかり届く範囲が狭くなった印象でした。イヤホンがただしく装着されていないと音がしっかり耳に入ってこないため、斜め45度の最適な位置に着けるよう少し気を使う必要があります。
片耳利用: 片耳利用は可能(モノラル自動切り替え対応)。
干渉の少なさ: イヤーカフ形状のためマスクや眼鏡と干渉しないところもGood(服を脱ぐ時に引っかかる場合あり)。
寝ホン: 寝ながらの利用は耳の後ろのパーツが当たり痛いため不向きです。ただし仰向けなら問題なし。
装着検出と重量: 装着検出は初代同様に非対応。重量は片耳6.5g(初代6.4g)、ケース込み総重量63.2g(初代56.8g)。


ペアリングと接続切り替え
ペアリング
フタを開けると自動でペアリングモードになり、Android(Google Fast Pair)ならワンタップで簡単接続。2台目以降は左側面のボタン長押し。iPhoneもBluetooth設定から簡単にペアリング可能です。


マルチポイント(2台同時接続)
初代は発売後のアップデートで対応したマルチポイント接続ですが、今回は最初から対応しており、2台同時接続が可能です。

再生の切り替え・クイックスイッチ
先勝がち仕様で、切り替え速度は高速(先に再生した1台目の端末が優先され、1台目を止めないと2台目が再生されません)。クイックスイッチにも対応。(すでに接続しているデバイスの接続解除操作を経ることなく、ペアリング済みの3台目のデバイスに接続が可能)→詳細は動画をご参照ください。


アプリ連携
接続スピードが早く、サクサク動いて快適。またイヤホンから取り出しヴォンという音が流れ最適化する作業も高速化されていて、視聴体験が全体的にブラッシュアップされています。

aptX Adaptive接続
対応のスマホであれば、aptX Adaptive接続時のサンプルレートは96kHzを選んでも48kHzになります(初代と同様)。※近年のXperia(Xperia 1 III以降など)やSnapdragon Sound対応モデルでは、設定によって最大96kHz/24bitでの再生が可能との情報もYouTube動画のコメントでいただきました。


都内の乗車率の高い電車や、電子レンジの近くなどで使用したりもしていますが、AAC接続時、aptX Adaptive接続時ともに途切れは発生しないので、問題の多かったQC Ultra Earbuds初代あたりくらいまでの途切れやすさはだいぶ解消されているように思います。
ボタンコントロール
\ 詳しい操作方法はこちら/
デフォルトの操作は左右共通です。
- 1回押し:再生 / 一時停止
- 2回押し:曲送り
- 3回押し:曲戻し
- 2回押し+2回目を長押し:右 音量上げる、左 音量下げる
- 長押しのデフォルトは「イマーシブオーディオの切り替え(オフ・静止・移動)」ですが、アプリのショートカット設定から「モード切り替え」「音声アシスタント」「Spotify Tap」などに変更も可能です。
好きだったのに消えた機能(残念ポイント2つ)



今回、個人的に非常に残念だった機能の消滅がこの2つ




❶イヤホン操作での機器切り替え
初代では、イヤホンを長押しするとペアリング済みのデバイスを読み上げてくれ、指を離すだけでデバイスの切り替えやペアリングモードへの移行ができました。「イヤホン側の操作だけで完結する」ため、非常に便利で重宝していた神機能でしたが、今回これがなくなってしまいました。
❷バッテリー残量の読み上げ
イヤホン装着時にカスタムチューンテクノロジーで独自の“ヴォン”という音が鳴り音響反応を測定しますが、初代はその後にあった“バッテリー何パーセント”という電池残量の読み上げ機能がありましたが、今作ではなくなってしまいました。スマホを見なくても充電のタイミングが分かり大変重宝していた便利な機能だったので非常に残念です。しかもこれはスピーカー製品などでもファームウェアをアップデートすることで、使えなくなりました。スピーカーにこそ必要だろうと思う機能なので、ぜひアップデートアプデで復活する日がくることを夢見ています。
音質


「BoseがBoseを超えてきた」という仕上がりです。
一番違いを感じたのは重低音の沈み込み。 藤井風さんの『花』を聴き比べると、冒頭オープニングのドシラソファのファの超低域(42.86Hz)の沈み込みがすごく良くなっています。
- 重低音の強化: 初代でイコライザーを最大にしても鳴らせなかった超低域(42.8Hz付近など)がしっかりと表現されています。
- 音のバランス: サビなどで高域の楽器が増え、藤井さんのファルセットなども入り、低域の要素が減ってくると先代は高音が多少悪目立ちしていましたが、少ない低域要素がしっかり響き、音楽全体のバランスが非常に良くなっています。
- 中高域・臨場感: 中高域には先代から明確な大きな差は感じないものの、引き続きスピーカーで鳴っているような臨場感のある音質。
アプリでは引き続き4つのEQプリセットが用意され、4つのうちいずれかを選択した状態から、低・中・高の3つの帯域をプラスマイナス10段階で調整し、お好みのイコライザーカーブを作ることも可能です。また、新たに【シネマモード】が追加され、特に映画視聴時のセリフが際立ち、大好きなマンダロリアンアンドグローグーへの没入感がたまらなくなっています。


マイク性能の進化
\ 実際のマイク性能テストをご確認できます/
初代は通話時に通話相手から、「何を話しているか聞き取れない」という指摘をもらうことが多々ありました。今作はマイク性能が格段に良くなりそんな悩みも減りそうです。マイク搭載数自体は左右1個ずつ(計2個)に減っているようですが、アルゴリズムやチップの進化による恩恵により、大幅な改善がなされてxいると思われます。
ドライヤーの横で喋る、片耳・両耳にドライヤーで強風を当てる、車通りの多い道路脇の歩道で喋るといったテストを行いましたが、初代に比べてノイズが格段に抑えられ、しっかりと声が聞き取れるレベルに進化しています。
音漏れテスト


音漏れの検証結果: Pixel 11 Proと接続をし、Apple Watchの騒音計測機能も活用しながら検証した結果、今作は最大音量自体が大きくなっているため、最大音量同士で比べると今作の方が音漏れが大きくなります。しかし、聴感上の音量を初代と揃え、音漏れを聴き比べると、若干ですが今作のほうが音漏れは小さくなっていました。
音漏れを抑える仕組み: 初代と同様に逆位相の音を出して音漏れを抑えるテクノロジーを搭載しており、さらに今回は指向性が高まったことで音漏れも軽減されているのではないかと考えられます。
アプリと遅延
Boseアプリでは音量調整、バッテリー残量確認、再生コントロール、モード選択などが可能です。【自動音量調節】機能も引き続き搭載されており、ランニング中など環境音が目まぐるしく変わる時に自動で音量調節してくれて非常に便利です。 遅延については接続するスマートフォンで変わります。
- iPhone:約20〜30ms(一番遅延が少ない)
- Pixel 11 Pro(AAC) / OPPO Find X9 Ultra(aptX Adaptive接続):約80ms前後 初代と同様、アプリ上に低遅延モードのようなものはありません。




【ぱぱのひとりごと】まとめ
Bose Ultra Open Earbuds 第2世代は、デザイン、音質、装着性、バッテリー持ち、マイク性能、そして待望のワイヤレス充電対応と、全方位でアップデートされていました。 デバイス切り替えやバッテリー残量読み上げがなくなった点は個人的に非常に残念ですが、昨今のガジェット製品の値上げラッシュの中で価格据え置きなのは非常にありがたいです。初代の中古相場は大体1万円前後、状態が良ければ1万5,000円程度で取引されています。そのため、初代を1万5,000円で仮に売って、初回10%オフのクーポンも使って購入できれば、実質2万円程度での買い替えも視野に入るかと思います。
ちなみに、今回は同時期に「Bose Sport Open Earbuds」というモデルも発売されます。こちらはUltraよりも音質やバッテリー持ちは控えめですが、IP等級が高く、ケース上部が透明でポップな可愛いデザインになっており、価格もお求めやすくなっています。こちらも機会があればレビューしたいと思います。




それでは次の記事で会いましょう。バイバイ。





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