この記事では、 Xiaomi 14 T Pro の[後編]をお届けします。
前編の内容はこちらです
それでは行ってみましょう。
\ シャオミ(Xiaomi) SIMフリースマートフォン Xiaomi 14T Pro/
99,818円(税込)
\ YouTubeでもご覧いただけます/
スピーカー
\ YouTubeで実際の音を確認できます/
「Xiaomi 14T Pro 」と「Xiaomi 14 Ultra」の違いは、低域の厚み。
端末価格が約2倍ですので、比較をすると「14 Ultra」のほうが全体的に音質も良く、特に低域の厚みが非常にいいなと感じます。
ただ、「Xiaomi 14T Pro 」でもラジオや音楽を流したり、日常使いの用途であれば不満のない音質です。
カメラ
皆さんも気になっているカメラをみていきましょう。
カメラバンプの中央にライカ監修の証、“LEICA”のロゴが入っています!
「Xiaomi 14 Ultra」は4眼構成、「Xiaomi 14T Pro 」は3眼構成です。
左上の広角がともにメインカメラ。
超広角は、「14 Ultra」は左下で「14T Pro 」は 右上。
望遠は 「14 Ultra」 2 つ、 「14T Pro 」 が 1 つ。
「14 Ultra」は 1inchセンサーでしたが、「14T Pro 」は“Light Fusion 900”という1/1.31 inchセンサーを採用。
わずかにセンサーサイズは小さいです。
「14 Ultra」はカメラバンプが非常に大きくて厚みもあるので、筐体の重心がスマホの上部にあります。
「14T Pro 」もそこそこの大きさですが、「14 Ultra」ほどではないので、スマホとしての取り回しのしやすさは 「Xiaomi 14T Pro 」に軍配
大きな撮影体験の違いは、「14 Ultra」にある“Photography Kit”です。
Photography Kitをつければ、シャッターボタン長押しでカメラをさっと起動したり、半押しでピントも合わせられます。
もちろん押し込めばシャッターも切れます。
ダイヤルを回すことで、f値を変えたり、簡単にレンズの切り替えもできます。
※Xiaomi 14T Proには可変絞りも非搭載
カメラライクな撮影体験はやはり「Xiaomi 14 Ultra」だけの大きな魅力!
14 Ultra | 14T Pro | |
---|---|---|
超広角 | 0.5X(12mm) | 0.6X(15mm) |
1X(23mm) | 1X | |
2X(46mm) | 2X | |
3.2X(75mm) | 2.6X(60mm) | |
5X(120mm) | 5X | |
10X(240mm) | ||
最大ズーム | 120X | 30X |
「14 Ultra」は、メインカメラのLYTIAセンサー以外は全て“IMX858”とこちらも比較的大きなセンサーを搭載。
一方、「14T Pro 」のカメラ構成は、Device Info HW アプリで見てみると、ご覧のとおりです
気になる方は拡大してご覧ください
最短撮影距離/AF性能
Xiaomi 14 Ultra の最短撮影距離
「14 Ultra」の12mmの超広角・75mmの望遠・120mmのペルスコープは、それぞれ5cm・10cm・30cmと最短の撮影距離が短く、全てのカメラでマクロ撮影も存分に楽しめるカメラです。
Xiaomi 14T Pro の最短撮影距離
「14 T Pro」 は、メインカメラ1倍で約8〜9cmくらいが最短撮影距離です。
「14 Ultra」はマクロ撮影にも対応していますが、「14 T Pro」 は超広角の時はマクロ撮影は非対応。
8〜9cmのところに置いたまま2倍・2.6 倍・5 倍にした場合は?
ピントが合うので、被写体から8〜9cmの距離を取ればテレマクロでも撮影が可能です。
20〜30倍の間は?
ただし、8〜9cmのまま30倍までズームできるかと思いきや、20倍を超えるとピントが合わなくなりました。
20〜30倍の間は、 47〜48cmの距離が必要でした。
Xiaomi 14T Pro のピントの切り替え速度
明るいところでは非常に優秀だと思います。
暗い場所(スマホでみると明るく見えますが実際は暗いです)では、じわーっと切り替わるような速度感です。
Xiaomi 14 Ultra のピントの切り替え速度
ちなみに、「14 Ultra」は暗い場所でもサクサク切り替わります。
暗い場所で撮影する場合のAF速度が大きな違いです
カメラ機能
去年の「13T Pro」 になかったライカの“オーセンティック”と“バイブラント”の選択が「14 T Pro」でも可能になりました。
右上で“HDR”のオンオフができるほか、右下のアイコンでフィルターも選べます。
「14T Pro」 だけの機能としては、写真モードでも 肌をきれいに撮れる“ビューティーモード” が選択できます。
カメラ機能
モード | 14 Ultra | 14T Pro |
---|---|---|
写真 | ○ | ○ |
ビデオ(シネスコ比率) | 8K30fps・4K120fps | 8K30fps・4K60fps |
映画 (細かいパラメータをいじれる写真モード) | ○ | ○ |
プロ | ○ | ○ |
夜景 | 0.5倍・1倍・3.2倍・5倍・それ以上拡大したい時はピンチしてズーム | 0.5倍・1倍・2.6倍・それ以上拡大したい時はピンチしてズーム |
ポートレートモード | ○ | ○ |
50MP(高解像度で撮影できるモード ) | ○ | ○ |
スーパームーン | ○ | ー |
長時間露光 | ○ | ○ |
ドキュメント | ○ | ○ |
もっと見る | パノラマ・ショートフィルム・スローモーション・タイムラプス・ファストショット・監督モード | パノラマ・ショートフィルム・スローモーション・タイムラプス・デュアルビデオ・監督モード |
【スーパームーン】は「14 Ultra」のみのモードです
【ドキュメントモード】が便利
ドキュメントモードにすると、斜めになったモニターに黄色い枠が表示され、綺麗な長方形に補正して保存されます。
テック系の新製品発表会などでは大いに役立っています。
大学の講義や会社のプレゼン資料の撮影にも活躍しそうですね!
【もっと見る】の中は、並べ替えができます(監督モード以外)
“監督モード”の中には両機種ともにLog撮影の設定があります
14T Proだけにある“デュアルビデオ”はインカメとアウトカメラを使って同時収録ができるモードです
画質一覧
【作例】写真比較 「14 Ultra」と「14T Pro」
作例は、HDRはOFF、フィルターなし、オーセンティックで撮影をしています。
パッと構えて、被写体をタップ、露出調整はせずに撮っています。
「14T Pro 」の30倍では、端がボヤけていますが、「14 Ultra」はペリスコープの望遠を搭載しているので細部まで解像できています(晴れている屋外の場合)。
「14T Pro 」と「14 Ultra」の2機種の大きな差は望遠。
しかし、「14T Pro 」は「13T Pro 」にはないLeica監修のカメラになり、「14 Ultra」の半額で手軽にLeicaの写りを楽しめることが最大の魅力。
オーセンティック
オーセンティックとは、美しく自然な色の再現、くっきりとした陰影がリアルなコントラスト、細部に至るまで再現性に重点が置かれているもの
バイブラント
バイブラントとは、Xiaomiがスマートフォン撮影のノウハウとLeicaの特徴的な画像、美学が融合した鮮やかでありながらリアルな色彩の世界を表現したカラー
「14T Pro」のメインカメラは最短撮影距離が8〜9cmまで寄れるので、食べ物も撮りやすいです
『メシウマ』の写真を撮りたい場合は、オーセンティックは陰影がしっかり出るため、全体を明るく映え写真を撮りたい場合はバイブラントのほうが向いてるかもしれません
ポートレートモード
ポートレートモードは 「14 Ultra」同様に“Leica Portrait”と“Master Portrait”の切り替えができます。
14 Ultra | 14T Pro |
---|---|
23mm | 23mm |
35mm | 35mm |
50mm | 60mm |
75mm | 75mm |
120mm | ー |
20万円する「14 Ultra」で使えたマスターレンズシステムが「14T Pro」にも追加されています
バーを動かすことで f値を変えることもできます。
Leica Portrait
全体的な傾向として、「14T Pro 」のコントラストが強めで、アンダー気味に映ることが多かったです。
※露出調整はいずれも触らず±0で撮影
Beauty
こちらは、“Beauty”という肌をきれいにする加工を100% 効かせて撮りました。
ストローの先がぼやけることもなく、背景と被写体との分離も上手で、人物の髪の毛のあたりも非常に優秀。色味の傾向の違いはあれどどちらのカメラも非常に楽しいです。
Master PortraitとLeica Portraitの違い
露出調整はともに±0 、そのまま被写体をタップして撮影しました。
Master Portrait
Leica Portrait
直射日光が当たる屋外で“Master Portrait”と“Leica Portrait”の違いを検証しました。
「14T Pro 」のほうがアンダー気味でコントラストも強い感じです。
当然、SOCが変わればISPも変わり、センサーも異なるので、映りの傾向にも違いが出てくるのだと思います。
機種ごとの傾向を掴んだ上で、パラメータを調整して撮ると楽しいです!
インカメラ
フィルターや肌が綺麗に映るBeautyモードは全部オフにして撮りました。
インカメラにはMaster PortraitとLeica Portraitの設定はありません
「14 Ultra」と「14T Pro 」を横並びで比較した際にこのインカメの色味の違いが一番大きい差だと感じました。
「14T Pro」の“セルフィー設定”の中には3の設定があります。
①ミラーフロントカメラ
②男性のメイクアップ効果を適用
③ほくろ除去のON/OFFです。
便利機能の “手のひらシャッター”
手のひらをかざすと、自動的にカウントダウンがスタートして、シャッターを切ってくれます。
この機能は、アウトカメラでも使えます
画角
今ご覧いただいた作例について、画角は同じくらいですが、「14 Ultra」については“1倍”をタップすると“0.8倍”になります。
「14 Ultra」は“0.8倍”にすると35mm換算で21mm。「14T Pro 」は25mmです。
よって、「14 Ultra」のほうが画角は広くなります。
インカメラでもポートレートモードが使え、この時の「14 Ultra」の画角は狭いほうだけが使えます
夜の撮影
夜の撮影で最も大きな差を感じたのはこちら
5 倍に引き伸ばしてみると「14T Pro」は結構手ブレしてることがわかります。
「14 Ultra」は2つの望遠に光学手ブレ補正がついていますが、「14T Pro 」にはありません。
そのため「14T Pro 」の望遠は夜の撮影では手ブレが発生しやすい印象でした。
最後に、夜景モードの最大倍率10 倍
今回の作例では「14T Pro 」でも手ブレを抑えられていますが、やはり「14 Ultra」のほうが細部まできれいに解像していて望遠は強いです。
AI編集
前編【パフォーマンス】でお伝えした以外にも、 AI機能がたくさんあります。
AI拡大
編集→トリミング→AI拡大へと進むと、背景を拡大する機能があります。
バーを動かして拡張したい背景を調整します。
この作例では、背景の木の長さを調整してくれていて結構優秀ですよね?
消しゴム
作成→消しゴムへ進むと、いわゆる消しゴムマジックができます。
Pixelのように囲うのではなく、塗りつぶして消します。
綺麗に消えてます。
PixelやGalaxyでなどで推されていた、AI機能に近いことが「14T Pro 」でも一通りできるようになっています。
【作例】動画比較 「14 Ultra」と「14T Pro」
スペック
動画はともに8K30fpsまで撮影が可能ですが、大きな違いとしてはこれです
「Xiaomi 14 Ultra」は、4K60fpsでもレンズの切り替えが可能なのに対し、「Xiaomi 14 T Pro」 は切り替えができません。
4K30fpsであれば切り替えが可能です。
動画撮影時の最大ズーム倍率はともに15 倍まで。
スローモーションカメラについても 「Xiaomi 14 Ultra」のほうが充実してます。
一番遅いfpsで撮ると、めちゃくちゃゆっくりな動画も撮れちゃいます(Xiaomi 14 Ultraで撮影)
動画の比較
\ YouTubeで動画をご覧いただけます/
4K60fps、HDR・シネマはオフ、Log撮影ではない普通の動画モードで撮影をしています。
映画モード
f値1.0、背景がぼけて撮れています。
画質設定とfps設定の項目がないため固定になっていますが映画モードで撮るとシネスコ比率で撮影されています。
こちらは同じ映画モードf2.8です。
アスペクト比
画質設定とfps設定の変更ができませんが、アスペクト比の変更はできます。
マスターシネマモード
映画モードの時に、画面左上の“MASTER CINEMA”のアイコンをタップするとマスターシネマモードに変更ができます。
被写体をダブルタップすると黄色い四角で囲われますが、囲われてる間は被写体を追従します。
着ぐるみやロボットが囲われることはないですが、人物には自動認識してフォーカスしてくれます。
(C-3POはドロイドですが、一応目があるので人間として認識しているのか!?)
(ダースベイダーは被り物があるので、人物としては認識がされない)
夜の撮影
\ YouTubeで夜の作例をご覧いただけます/
レンズの切り替えができるよう、4k30fpsで撮りました。
スマホジンバルは使わずに、手持ちで歩きながらの撮影です。
やはり、センサーサイズが「14T Pro」 のほうが小さいため、画質の優位性は「14 Ultra」にあるように感じます。
着地時の振動は、暗い公園だと両機種に入ります。
ゴースト
ライトなどに向けた時のゴーストの出方も2機種とも似てます。
フレア
照明に近づいたりすると、(右)「14T Pro」のほうがフレアが入りやすい。
最大ズーム
4K30fpsで撮ってるので、最大15倍までズームをしてみました。
望遠側に光学手ブレ補正がない「14T Pro」は、立ち止まって撮影しているものの手ブレはします。
超広角
超広角側に振って、その場でパンしたところです。
(左)0.5倍と(右)0. 6倍です。
【まとめ】ぱぱのひとりごと[ レビュー後編 ]
前編・後編と長々お付き合いいただき、ありがとうございました。
「Xiaomi 14T Pro」 、ライカ監修のカメラを搭載したスマホを見てきましたが、いかがだったでしょうか?
先代の「13T Pro」国内版については109,800円で発売されました。
「Xiaomi 14T Pro」国内版はなんと、 “先代にはなかったライカ監修のカメラ”&“グローバル版には付属しない120Wの神充電対応のACアダプター”を同梱して、据え置き価格の109,800円。
さらに容量が大きい、512GBは119,800円。
さらに、おサイフにも対応してるんですよね
これはめちゃくちゃコスパがいいと思いました。
おサイフに関しては 、「14 Ultra」は非対応ですからね。
そして、「14 Ultra」に迫る処理性能。
重たいゲームも結構サクサク遊べますし、それだけでなく、バッテリー持ちも非常に良くなっています。
それと、充電速度が速いのもやっぱり便利です。
充電が速いだけではなく、いたわりながら充電すれば充電サイクルが1600回なのもスゴい。
長く使いたい要望にもしっかり応えられるバッテリー設計になっていて、そこも高ポイントだと思います。
カメラの部分については、もちろん、完全に「14 Ultra」と一緒というわけにはいかず、やはり望遠側はちょっと弱さを感じます。
ただそれを分かった上で購入するのであれば全然ありで、特にポートレートモードが非常に優秀ですし、ライカ監修ですのでバイブラントとオーセンティックの両方が使え、非常に楽しめる1台だと思います。
ちょっと注意したいポイントは、バンド対応とGPS。
バンド対応はドコモが若干弱いのと、GPSはみちびき非対応なので、Google Mapを多用される方は注意が必要。
「Xiaomi 14 Ultra」、僕は購入して毎日使っていて、本当に楽しいカメラですが、「Xiaomi 14T Pro」はこれと非常に近い撮影体験が楽しめるにも関わらず、約半額で買えてしまうということで、めちゃくちゃいい!そしてコスパもいいいい!!と思いました。
それではまた次の記事で会いましょう。バイバイ 。
\ シャオミ(Xiaomi) SIMフリースマートフォン Xiaomi 14T Pro/
99,818円(税込)
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