本日は、面白いイヤホンが発売されますので、レビューしていきます。
「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」 というイヤホン。
YouTubeで2023年の年末に約4万円のMEMSドライバー搭載イヤホンとして Noble Audio「FALCON MAX」をレビューしましたが、こちらはSOUNDPEATS史上初のMEMSドライバー搭載機です
MEMSドライバーは、軽量かつ高域の歪みが少なく、空間表現にも優れ、通常のドライバーはいくつかのパーツを組み立てる必要があるのに対して、MEMSドライバーは構造上それがなく製品の不良率が非常に少ないのも特徴です。
先代の「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」とも聴き比べてみたところ、かなり音質向上が体感できました。
先代になかったマルチポイントに対応、この価格帯としてはかなり強力なノイズキャンセリング、そして外音取り込みも使え、 IPX4X等級(イヤホンのみ)でスポーツ時にも使えます。
LDAC接続ができるほか、今年も“VGP2024コスパ大賞&金賞”を獲得!
残念な点は、バッテリー持ちが少し短くなり、引き続きワイヤレス充電には非対応なところ。
ですが、今年のAmazonプライムデーでは、クーポンコードを併用していただくことで、1万円ちょっとで購入ができます。
1万円前後でいいイヤホンを探してる方にとっては、かなり強力な選択肢になってくるかと思います。
『SOUNDPEATS』アプリが、『PeatsAudio』という新しいアプリになって、使い勝手も向上してます。
※旧アプリでも引き続き使えましたが、旧アプリでCapsul3 Pro+を繋げて使うと一部使えない機能もございました。また全てではないですが、旧モデルのイヤホンの一部のモデルも「PeatsAudio」に対応しています。詳細は一覧をご確認ください。
それでは詳しく見ていきましょう。
デザインと同梱物
(左)先代と、デザインやサイズ・重量はほぼ一緒です。
メーカー保証は 1 年間。
装着のはなし
装着感は、非常に軽いつけ心地で、スティック形状のため、コンチャ部分に引っ掛けるように装着され、且つスティックが頰に沿うため、ブレずに安定した付け心地です。やはりスティック形状のイヤホンは装着感がいいですね。
飛び出しも非常に少なく、寝ホンもOKでした。
耳の小さな妻はコンチャも僕より小さいので、装着自体は問題ありませんが、寝ホンはNGです。
タッチセンサーは、布には反応しないですが、タッチ操作ができる手袋なら操作可能です。
先代と同様で、装着検出にも非対応で、片耳利用も可能です。
左右に振られたステレオ音源は、片耳利用時に自動でモノラルに切り替わって再生されます。
片耳利用時のノイズキャンセリング及び外音取り込みの使用はできませんでした。(ノーマルモードのみ)
新アプリ「PeatsAudio」
一度ペアリングしてしまえば、次回以降は蓋を開けるだけで、一瞬で接続。結構接続は高速です。
旧アプリ「SOUNDPEATS」でも繋がりましたが、一部の機能が使えませんでしたので、やはり新しいアプリ「PeatsAudio」を使いましょう。
先代のアプリは簡素な印象でしたが、今回のPeatsAudioはビジュアルが美しくなっています。
トップ画面では、ノイズキャンセリング・外音取り込み・ノーマルの切り替え、バッテリー残量の確認ができます。
ただし、バッテリーのパーセンテージ表記はありません。
タッチ操作の無効化の有効化、ゲームモードのON / OFF、そして今回嬉しいのはカスタムキーがかなり充実しました
カスタムキーが充実
こちらの画像はタッチ操作のデフォルト設定で、ワンクリック・ダブルクリック・トリプルクリップ・長押しした時の設定をそれぞれ9つから選択可能。
タッチ操作をかなり柔軟に設定できるので、かなり使いやすくなりました
“デバイスのダブル”までしか表示されてないんですが、こういうところはちょっと作り込みが甘い(iOSは“マルチポイント”と表記されていました)
“デバイスのダブル”はマルチポイントのオンオフ設定です。
マルチポイント接続とLDAC接続は排他仕様で、LDAC接続で使うときはx1台のみとしか接続できません
ファームウェアのアップデートや、音声ガイダンスの切り替えもできます。
イコライザー調整
今回のアプリももちろん、イコライザー調整ができます。
まずは、適用型EQ が引き続き使えます。
聴覚テストを行い、ユーザーの聴覚特性にあったイコライザーカーブが作れる設定です。
プリセットは、SOUNDPEATSクラシック・低音強化・エレクトロニックなど9つの中から選べます。
カスタムEQは、8つまで登録ができ、10帯域を+ 6〜-6の幅で細かく調整し、自分の好きな音質をつくることができます。
先代のアプリは、早く操作をすると“操作がはやすぎます”とエラーが出ていて野暮ったい感じでしたが、今回は視覚的に処理に時間がかかってることが分かるようになっていて、細かいことですがユーザービリティが向上しています。
アカウント情報の確認にはメールアドレスとパスワードでログインが必要になりました。
その他、取扱説明書・サポート問い合わせ・公式ウェブショップに移動することもできます。
マルチポイントとQuickSwitch
デバイスの切り替えも見ていきましょう。
マルチポイントはオンの状態です。
先ほどもお伝えした通り、マルチポイント接続で(真ん中) Android端末と(右) iPhoneの2台と接続してる時は、残念ながらLDAC接続は使えません。AAC接続になっています。
3台目の接続切り替えも試してみました。
(左)の端末で 「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」をタップしましたが、残念ながらQuickSwitchには非対応。
(真ん中)を一旦接続解除することで、時間がかかりますが、(左)が接続されました。
接続解除なしでデバイスの切り替えができる端末を「QuickSwitch対応」と僕は勝手に呼んでるのですが※、残念ながらSOUNDPEATSは非対応の製品が多いですよね。※厳密にはDenonがQuickSwitchと呼んでいます。
今まで使ってきたSOUNDPEATS製品全て、これに対応したものは見たことがありませんが、今作のCapsule3 Pro+も前作のCapsule3 Pro も Air4 Pro も非対応です。
最近は、安いイヤホンでもQuickSwitch対応の製品が増えてきているので、そろそろSOUNDPEATSも対応していいんじゃない?
一度、両方再生停止して、もう一回再生を押すと、ちゃんと切り替わりました。
ANCと外音取込と音質
ANCは強い
ノイキャンの効きは非常に強く、3万〜4万円クラスのノイキャンの効きが強いと定評のあるイヤホンと比べても、遜色ないレベルです。
ただ、強いてそれら高価格帯のイヤホンと違う点は、風切り音の低減の能力です。
「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」にも風切り音低減自体は搭載されていますが、高価格帯のイヤホンと比べると若干、風の音が大きい印象です。
室内や電車移動で使うことが多い方は、またく関係のない話なので、風の吹く屋外で使うことがすくなければ気にしなくてOKです。
外音取り込みは自然
外音取り込みもすごく自然で、「マイクで拾ってます感」のある音ではなく、普通にイヤホンをつけてない時に聞こえてくる外の音と近いです。AirPods ProやTechnicsのEAH-AZ80、Bose QC Ultra Earbudsなどの外音取り込みが優秀なイヤホンと比べると、ややこもった感じは残るため、10点満点中8.5点。
音質が綺麗
音質は先代と比べると中高域のキャラクターがガラッと変わっています。
歪みが少なく、煌びやかで繊細な音を鳴らしてくれますね。めちゃくちゃ綺麗です。
これはやはり、SOUNDPEATSで初めて搭載されたMEMSドライバーの恩恵が大きいと思われます。
2〜4万円クラスの高価格帯のイヤホンとも比べてみましたが、それらに肉薄するくらい「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」の音質は良くなっています。
最近低価格帯のイヤホンの音質の底上げがすごいですね!
音質で選ぶのであれば、「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」がいい!
低域から中域にかけては、先代とおそらく同じ振動板(12mmバイオセルロース製ダイナミックドライバー)だと思いますが、低域は先代と近い印象を持ちました。
先代がやは全体的な傾向としてはややドンシャリ傾向で、「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」はよりきらびやかで明瞭になったため、先代と比べると少しシャリの部分がより際立って感じる方もいらっしゃると思います。
空間の広さについても、「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」のほうが広く感じます。
【検証】接続安定性(満員電車編)
都内に向かう朝の通勤電車で、接続安定性も試してみました。
LDAC接続・ AAC接続共に、接続が途切れるようなことは一度もありませんでした。
接続の安定性も高いと思います
「Capsule3 Pro」と「Air4 Pro」モデルと比較
音質で選ぶのであれば、「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」がいいとお伝えしましたが、スペックが近い、先代の「Capsule3 Pro」や「Air4 Pro」と比較した表がこちらです。
✔︎価格については、「Capsule3 Pro」と「Air4 Pro」のほうが安いので、価格重視の人はそれらも検討の余地ありです。
✔︎イヤホンのバッテリー持ち重視の方は、「Capsule3 Pro」
✔︎よりコンパクトなイヤホンを求めている方はで、「Air4 Pro」がイヤホンケースともに一番コンパクト且つ軽量です。
✔︎マイク重視の方は、マイク搭載数も左右6個ついてたり、aptX Voiceに対応している「Air4 Pro」がおすすめかもしれません。👉ただしCapsule3 Pro+もこの後のマイク比較では先代よりマイク性能が向上しています。
✔︎aptX Adative、 aptX Lossiessにも対応してるので、対応のスマホをお持ちの方であれば「Air4 Pro」を検討してみるのもいいかもしれません。
✔︎そして、「Air4 Pro」は、3台の中で唯一装着検出にも対応。
✔︎カラーについて、「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」発売当時ブラック一色ですが、他2機種はカラー展開が複数ありますので、選択肢の多さも魅力です。
【検証】マイク比較
実際の音は
。静かなお部屋の中での通話性能の差はあまり感じませんが、騒音の中や、風の中での通話性能が、格段に良くなっていました。
【まとめ】ぱぱのひとりごと
最後に、“良いところ”と“悪いところ”をまとめます。
クーポンを使ったセール価格にはなりますが1万円で買えて、これだけ音質が先代と比べて飛躍的に良くなってるっていうのは、かなり魅力的だと思いました。やはりMEMSドライバーすごくいいですね。
マイク性能も先代と比べて良くなっていたり、マルチポイントにも対応。新アプリ「PeatsAudio」ではタッチ操作も細かく設定ができるようになったのも魅力的です。
いまいちポイントは2つ。
僕は、長押しした時の設定をノイキャン外音取り込みの切り替えを割り振るんですが、かならずノーマルモードも挟んでしまうんです。
「ノイキャンON」」ノーマルモード」「外音取り込み」の3つを行き来するのではなくて、個人的にはノイキャンオンと外音取り込み2つを行ったり来たりしてほしいんですよね。ノーマルモードはいらないんです。
希望としては、長押しした時のノイズコントロールは3つから2つ以上を選択するようになってくれたらいいのになと思います。
もう一個は、音声ガイダンスの音量が結構大きいことです。
特にバッテリーが少なくなったことを頻繁にアナウンスしてくるんですが、これが結構鬱陶しくて、ガイダンス音量を絞れるとか、もしくはガイダンスそのものをオフにできるとか、そういう設定がアプリに加わってくれたら嬉しいなと思いました。
ここらへんの不満点は、ハード的な問題ではなくアプリのアップデートで何とでもなると思いますので、今後対応してくれたらさらに使い勝手は良くなると思います。
それから、SOUNDPEATSは安価で音も良くて、人にもおすすめしやすいメーカーではありますが、「QuickSwitch」と「ワイヤレス充電」にはなかなか対応てくれないので、もう少し高くてもいいので、現状の音質と使い勝手にこの 2 つを追加したイヤホンをぜひ発売してほしいなというのが正直なところです。
とはいえ、それら重視しない方にとっては、強力な選択肢になるでしょうし、今年もAmazonプライムデーでかなり安くなっています。気になった方はぜひチェックしてみていただけたらと思います。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro+はコチラ👇👇👇
クーポンコード:CP3PLPRM31
対象商品: SOUNDPEATS Capsule3 Pro+
利用期間: 2024年7月11日(木)0時 ~ 2024年8月18日(日)23時59分まで
※上記はアフィリエイトリンクです ※最終価格はセール時期により変動する可能性がございます。
それでは次の記事で会いましょう。バイバイ!
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