
今日はXiaomiが展開する、コストパフォーマンスを重視したスマホブランドの「POCO X7 Pro」をご紹介。2018年から2024年の総出荷台数(グローバル)は7,450万台を誇り、高いスペックと高い性能を備えながらもお求めやすい価格帯を実現した若年層から多くの支持を得るスマホブランドです。[ 製品貸出 :Xiaomi Japan ]

“POCO”のラインナップは4つ。今回は上から2つ目の【ハイパフォーマンスX】のモデルです。Xシリーズは国内初投入! 昨年はハイエンドFの「POCO F6 Pro」を紹介しましたが、それと遜色ない、むしろ超える部分も多く、えげつないコスパモデルに仕上がっています。では、さっそく見ていきましょう。

\ Xiaomi POCO X7 Pro 8GB+256GB 日本語版 Simフリー/
¥49,980 税込
\ YouTubeでもご覧いただけます/
\ YouTubeではPOCO F6 Proの後継「POCO F7 Pro/POCO F7 Ultra」もレビューしています/
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特徴
【一覧】スペック



特記事項
- 6,000mAhのバッテリー搭載
- AnTuTuベンチマークスコア170万点台を誇るDimensity 8400-Ultraのチップを搭載
- 防塵・防水IP68等級
- FeliCaは非対応(NFCは対応)
8GB+256GBのモデルが4万円台からのスタートと、めちゃくちゃコスパの高いモデルです。最近20万円のスマホを買ったとところですが、その端末は5,000mmAhのバッテリー。20万円も払ってスマホを買う意味がよくわからなくなってくるほど、「POCO X7 Pro」はハイエンドに迫る性能を誇っています。
デザイン

カラーはブラック・グリーン・イエローの3色展開です。ブラックとグリーンは背面が樹脂、イエローはPUレザーを採用。イエローは他2色と比べ少しだけ厚く(0.14mm)、3g程重くなっています。

今回はイエローで詳細を見ていきます。”POCO”のロゴがゴールドで刻まれ、CEマークなどがエンボスで入っています。ブラック部分は大きめのシボ加工が施してあり、イエロー部分はストライプ調のテクスチャーです。 PUレザーで安っぽさを全く感じさせません。


カメラは2眼構成で、光学式手ぶれ補正を搭載したSony製 IMX882の広角カメラと超広角カメラです。広角は F値1.5の明るいレンズ、超広角カメラは、8MP・F値2.2です。今回、4K60fpsの動画も撮影可能です。


3.5mmイヤホンジャックは搭載されていません


画面には最初からフィルムが貼られています

インカメラ(20MP 1/4 inch F値 2.2)




【一覧】通信周りのスペック

apt X Adaptive対応で、いろいろなイヤホンが使用できます。”みちびき(QZSS)”は今回も非対応です。
【一覧】バンド対応

地方都市で使われているバンド 21やバンド 11、5Gのn79、ミリ波は非対応です。
同梱物


柔らかくてサラサラした質感のケースも同梱されています。フィルムやケースを購入すると4〜5,000円するので、同梱されているのはありがたい



今回お借りしてる端末がグローバル版のため、プラグの形状が異なります。国内版には90Wの日本のコンセントに刺さるものが同梱されます。
HyperOS / 認証

Android 15ベースのHyper OS 2.0で、最初のデータ使用量は50GB弱と結構使われています(データ移行せずに初期設定をしました)。
HyperOSに関しては、YouTubeで詳しく解説しているので気になる方はご覧ください
ロック解除の方法

ホーム画面でダブルタップしてスリープもできのは嬉しい!(Xiaomi 14 Ultraや15 Ultraではできない)他社製のランチャーアプリは Xiaomi 14 Ultra同様使えませんでした。残念
充電時間【比較検証】
グローバル版の提供なので、アダプタを噛ませて充電時間を計測しています


公証は42分でフル充電とありますが、実際は39分。かなり速いです。以前レビューしたハイモデルの「POCO F6 Pro」は120Wのハイパーチャージに対応しているのでさらに速く、30 分ぐらいでフル充電できました。それでも「POCO X7 Pro」の39分は十分速いですね!充電し忘れた朝時間でも、サクッとフル充電できちゃいます。ちなみにワイヤレス充電は非対応です。

速く充電したい時はトップスピードで充電すればOK。保護機能をオンにすれば充電サイクル1,000 回、容量90%を維持するような長持ち設計のバッテリーになっています。長く使いたい人にも安心感が大きい端末です。ちなみに、OSのアップデートは3回、セキュリティアップデートは4年約束されています。

パフォーマンス
AnTuTuベンチマークスコア3回連続【比較検証】
- モード設定は究極モード
- メモリ拡張は12GB
「POCO F6 Pro」

参考までに去年の「POCO F6 Pro」は “Snapdragon 8 Gen 2″で、約150万点台でした。Xiaomiの「Redmi Note 30 Pro + 5G」 はその半分くらいの値です。
「POCO X7 Pro」VS「POCO F6 Pro」

「POCO X7 Pro」は、「POCO F6 Pro」よりも高い、約160万点台を叩き出しました。公証に近い値です。バッテリーの減りも、6,000mAhと大容量のバッテリーを搭載してる分、5,000mAhの「POCO F6 Pro」よりも少ないことが分かります。
競合他社ミドルレンジ



20万円前後するハイエンドモデル(AnTuTuベンチマークスコアのバージョン違い)

「Xiaomi 14 Ultra」はさすがに「POCO X7 Pro」に勝りますが、「AQUOS R9 pro」と比べると「POCO X7 Pro」のほうがスコアがいい。端末価格が4倍もするのにパフォーマンスが負けているっていうのは、20万円のスマホを買う意味がちょっと分からなくなってきている理由の 1 つです。
冷却まわり【比較検証】
“LiquidCool Technology(リキッドクールテクノロジー)4.0″が搭載され 、ベイパーチャンバーの冷却熱伝導率3倍を誇る超大型のループポンプが採用されています。このことで放熱性が大幅に向上。温度センサーも10個搭載され、ユーザーの使い方に合わせて最適な温度管理をしてくれます。


「POCO X7 Pro」VS「POCO F6 Pro」の温度

3回連続でAnTuTuベンチマークスコアを回した時の最高の温度ですが、(右)「POCO F6 Pro」と比べても圧倒的に「POCO X7 Pro」のほうが低い結果でした。


原神(最高画質)の戦闘シーンでもほとんどカクつきを感じることはありませんでした。長時間遊ぶと、だんだん熱くなる端末も多い中、「POCO X7 Pro」は3時間超えてもずっと人肌ぐらいで推移していました。温度も本当に上がらないです。FPSを確認をすると、60FPSに近い値でずっと推移しています。重たいゲームをたくさんやられる方には、すごくいい端末だと思います。

ディスプレイ

ディスプレイは、1.5K CrystalRes Display 6.67インチのリフレッシュレート120Hzに対応したAMOLEDディスプレイ。 5,000,000:1の高コントラスト比、DCI-P3の広い色域、Dolby Vision HDR 10+にも対応と、もうハイエンドと遜色のないディスプレイ品質になっています。



暗い場所から明るい場所に行く時の調整がうまく(非常にクイックに明るく・暗く調整可能です)、どんな明るさのシーンであっても見やすくて目に優しいディスプレイになっています。



“ゲームターボ”のモードをオンにすると、2560Hzのインスタントタッチサンプリングレートをオンにできます。”強化されたタッチコントロール”の中の”高速タップ応答”をオンにすればOK。ゲームプレイ時にシビアなタッチ感度を求める方には役立つ機能だと思います。

ディスプレイが濡れていても快適な操作ができるウェットタッチディスプレイにも対応。ガラス素材はCorning Gorilla Glass 7iが採用されています。「POCO F6 Pro」と比べて落下耐性と耐傷性が2倍強くなっています。


「Xiaomi 14 Ultra」と比べても、直射日光下の視認性が非常に高く、視野角も広くて綺麗なディスプレイです。ベゼルも細い(下部の顎部分だけわずかに太くなっています)。購入当初からフィルムが貼ってありますが、ディスプレイがフラットなので、後々他社の保護ガラスを買った場合でも貼りやすいと思います。
スピーカー【比較検証】
ミドルレンジで比較してもあんまり遜色がないので、今回はあえて「iPhone 16 Pro Max」 と比較しました。共に音量最大です。


やはり、端末価格が倍以上違うので、iPhone はいい音です。大きな違いは、 「POCO X7 Pro」が若干音がこもって聞こえ、iPhoneがよりクリアで音の広がりが感じられるサウンド。ただ、ラジオや話声も普通に綺麗に聞こえるので、普段使いで困ることもなく、十分使えるレベルです。不満に感じる方も少ないと思います。
長尺撮影【検証比較】

4K30fpsの動画の長尺撮影テストを行いましたが、この3台の中では「POCO X7 Pro」の電池の減りが最も少ないという結果でした。ファイル分割もありませんでした。なかなかこの価格帯でUFS 4.0のストレージに対応している機種は多くないので、高ポイントです。そして、やはり6,000mAhの「POCO X7 Pro」、バッテリー持ちは半端ないです。
カメラ機能/UI

カメラは超広角と広角の2眼構成。写真は0.6倍、1倍、2倍のグリッドで、長押しするとその間の倍率も選べます。最大倍率は 10倍。ビデオは0.6倍、1倍、2倍のグリッドで、最大で6倍まで寄れます。動画は広角(メインカメラ)だけ4K60FPSにも対応。超広角は4K撮影と60FPSの撮影はできず、1080P30FPSのみですのでここは注意が必要。
動画の設定できる画質一覧

HDR


(左)写真モード時に左上”HDR” のオンオフができます。 (右)ビデオの時も設定の中”HDR 10+”をオンにするとHDR 撮影が可能です(24FPS・30FPSのみ)。
撮影モード

- プロ(パラメーター)
- ドキュメント
- ビデオ
- 写真
- ポートレート
- 夜景
- もっと見る
個人的にXiaomi のカメラで好きなのが、ドキュメントモードです。書類やディスプレイなどをドキュメントモードで撮ると綺麗な長方形の画像として補正し、保存してくれます

最短撮影距離/AF性能
設定のフォーカスピーキングをオンにして、マニュアルフォーカスでピントを合わせていき、もっと近い距離でピントが合うところを計測しました。


広角(メインカメラ)も超広角も10cmあればピントが合います。

位置を変えずにそのまま 10倍最大ズームができますので、10cm離れていればテレマクロ撮影もできますね!


AF性能については、手前のR2-D2とBB-8を交互にタッチしましたが、めちゃくちゃ高速に切り替わります。暗がりの場所でも結構速いです。20万円のクラスでもこのフォーカスの切り替えテストでは、迷っちゃってフォーカスが遅い端末もありますが、POCOはAF性能も非常に優秀です。
カメラ比較【写真編】 POCO X7 Pro VS Google Pixel 9
※ブログ記事はかなり画質を落としているので、ぜひカメラ比較はYouTubeの4K画質でお確かめください。




POCOはPixelよりもさらにズームができます

1倍で撮った写真を500%に引き延ばしたところ
Pixelはセンサーが大きくて綺麗ですがPOCOも全然負けていませんね。

(右)Pixelの方が色味がやや控えめに映っています

両方ともポートレートモードを使っていませんが、光学的に背景がボケています

最短撮影距離10cmを保ったまま10倍でズームができるので、同じ場所からズームして撮ったテレマクロの作例です

「Redmi Note 13 Pro+5G」と「POCO F6 Pro」はマクロカメラが搭載されていますが、マクロカメラ非搭載の「POCO X7 Pro」でも被写体から10cmほど離れてズームするとテレマクロ撮影もお楽しみいただけます。
実はよく見ると、この(右)Pixel 9の作例、多肉植物の表面のざらつきが出ていなくツルッとしています。おそらくですが、葉の表面全体がざらついた感じなので、ノイズと勘違いして消してしまった可能性があります。試しに1倍の写真を500% に引き延ばすと、こちらはちゃんとざらついた感じが出ています

Pixel 9の内部処理がミスった面白い例でした。
ポートレートモード


「Pixel 9」は 1.5 倍にクロップされます。

狭い部屋などでポートレートモードを使う時は「POCO X7 Pro」のほうが使い勝手がいいかもしれません。人物だけではなく物でも使えて、背景との分離も上手にできています。
ポートレートモードには美顔モードもあり、これぐらいの差がつきます

夜景モード




すべて「POCO X7 Pro」で撮影していますが、2倍までだったら使えそうですよね。個人的には不満はないなと思いました。
さて、下記の作例のうち1枚は「POCO X7 Pro」、その他3枚はハイエンドスマホで撮った写真です。どれが「POCO X7 Pro」かわかりますか??

答えはこちら

僕はブラインドテストやられたら答えられる自信、全くないです。
インカメ

画角は「Pixel 8a」 のほうが広いです。空や手の色が見たままに近く自然な感じがするのは、意外にも「POCO X7 Pro」でした。
カメラ比較【動画編】 POCO X7 Pro VS Google Pixel

4K60FPSの「Google Pixel 9」 の比較です。空の奥のほう、センサーが大きい「Pixel 9」はダイナミックレンジが広くて白飛びしていません。手ぶれ補正も「Pixel 9」のほうが優秀で、ここはやはり価格差の違いが出たという印象です。

「POCO X7 Pro」 で歩きながらの撮影では、手ぶれに弱いですが、立ち止まってパンしたりチルトする分には全然問題ありませんでした。歩きながら撮影することが多い方はスマホジンバルを使われることをオススメします。
ぱぱのひとりごと
今日は「POCO X7 Pro」を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
処理性能も高く、バッテリー持ちもいい、カメラもそこそこ綺麗に撮れて、ゲームするにも非常にいいなと思いました。そしてなんといっても4万円台から購入ができるといううれしい価格帯。20万円の端末でもあれっ?ていうようなものもあったりするなかで、「POCO X7 Pro」のような端末を見てしまうと 20万円のスマホを買う意味って何なんだろうと本当に思っちゃいますね。
“おサイフ”と”ワイヤレス充電”はどうしても欲しいという方以外、ほとんどの方が満足できるクオリティだと思いました。今はスマホの進化がだいぶ頭打ちになってきて、近年ここら辺の価格帯の底上げがめちゃくちゃすごいなと感じます。
ですので、今スマホを狙うのであれば、このあたりの価格帯がオススメです。
\ YouTubeではPOCO F6 Proの後継「POCO F7 Pro」と「POCO F7 Ultra」もレビューしています/
「POCO X7 Pro」のレビュー動画をアップした後、「POCO F7 Pro」や「POCO F7 Ultra」もレビューしました。おそらく、「POCO F7 Pro」と今回の「POCO X7 Pro」で迷われている方も多いと思いますが、僕は断然「POCO X7 Pro」推しです。確かに、処理性能は「POCO F7 Pro」のほうが「POCO X7 Pro」よりも高いですが、実際原神を長時間遊んだときの温度の上がり方は「POCO X7 Pro」のほうが優秀で、長時間高いパフォーマンスを発揮していました。価格差ほどの差は感じない、というかむしろ、個人的には「POCO X7 Pro」のほうが良く感じました。
では、次の動画で会いましょう。バイバイ。

\ Xiaomi POCO X7 Pro 8GB+256GB 日本語版 Simフリー/
¥49,980 税込
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