
皆さん、こんにちは。 1月22日AM9:00に情報解禁となった「POCO F8 Pro」。
今回は残念ながらさらに上位モデルにあたる「POCO F8 Ultra」の国内投入はなく、このProモデルのみの展開です。

前作「F7 Pro」から価格が約2万円上がり、『Pocoなのに高くなった?』と感じる方も多いかもしれません。 しかし、実際に触って検証してみると、単なる値上げではなく『中身が別物』に進化していることが分かりました。今回はその実力を忖度なしでレビューしていきます。
\ YouTubeでもご覧いただけます/


\ POCO F8 Pro はXiaomi公式HP/
\ POCO F8 Ultra はグローバル版が購入できます(当ブログでは技適未確認です)/
デザインと同梱物
デザインは画面フラットで、保護ガラスが貼りやすい形状です。ベゼルも4辺均等で非常に細く、洗練されています。





同梱物について

今回、お借りしたのはグローバルモデルの本体のみがおくらえてきていましたが、安達さんに確認したところ、ちゃんと今回もハイパーチャージ対応の充電器などが同梱されます。
筐体の細かい仕様
- USB-CポートはUSB 2.0仕様(最大480Mbps)。映像出力には非対応です。
- 3.5mmイヤホンジャックは非対応。
- nanoSIMは裏表2枚挿入可能。(ついに今回eSIMにも対応)microSDカードスロットは非搭載。
- スピーカーは底面のスピーカーに加え筐体上部は指で押さえてみたところ、受話口のスリット部分と天面のスピーカーグリルの穴の両方から音が出る仕様のようです。
スペック
まず結論から言うと、『F7 Proの後継機』と思うと高く感じますが、『F7 Ultraの廉価版』と考えれば納得の仕上がりです。グローバルローンチイベントでも、『 さらなるスペックアップによって、よりプレミアムなフラッグシップへ』と発表されましたので、F8シリーズからはよりスペックも体験もより高みを目指したものと思われます。

- Snapdragon 8 Elite搭載で、性能は現行フラッグシップ(Xiaomi 15 Ultraなど)と近い性能を誇ります。
- 22.5Wの優先によるリバースチャージに対応。
- 先代は非搭載だった望遠カメラ(光学2.5倍)を搭載。
- おサイフケータイは非対応(NFCは使えます)。
- Xiaomi HyperOS 3(Android 16)搭載。
- 先代は非対応だったeSIMにもついに対応!
- Sound by BOSEのスピーカーが非常に優秀
接続まわり

Snapdragon 8 Elite搭載なので Bluetoothコーデックも豊富に対応しています。
ナビゲーションは、みちびきのしかも2周波に対応しているので、正確なナビゲーションを享受できます。地味に嬉しいです。もちろん、DSDV、テザリングなども対応しています。
ディスプレイ_進化とコストカットの境界線
先代よりディスプレイは少し小さく、解像度も下がっていますが、輝度は向上しており直射日光下でもさらに見やすくなっています。
手持ちの「Xiaomi 15 Ultra」(フラッグシップ)と比較検証

- 解像度は「F8 Pro」のほうが低いですが、並べて見比べても”粗い”と感じることはありません。
- リフレッシュレートはどちらも120Hz対応ですが、静止時の挙動が違います。「Ultra」は1Hzまで落ちますが、「F8 Pro」は60Hz止まり。
- コストカットを感じるところは、『色彩設定の高度な設定』『AIエンジン設定』『解像度の変更』といった項目が「F8 Pro」ではごっそり削除されています。



これまで画面まわりでできた設定がごっそりなくなっているものの、
普段使いで困ることはありません。細かい設定をいじりたい人は”あれ?”と思うかもしれません。
パフォーマンス_文句なし
SoCには最新のSnapdragon 8 Eliteを採用。 Antutuベンチマークスコアは約300万点(メモリ拡張最大、究極モード時)と、Xiaomiの最上位モデルと肩を並べる性能です。


先代「F7 Pro」が200万点台だったので、圧倒的な進化です。※ただし計測したときのAntutuのバージョンが違います


実際に『原神』をプレイしてみましたが、最高画質設定でも60fpsにビタッと張り付き、先代で感じた繊細なカクつきも解消され、非常に快適。発熱も30分プレイ後の表面温度は約39度。Antutu3回連続で計測したときの内部温度も48.2度と、冷却性能もかなり優秀です。


ゲームターボ機能も健在で、『Wild Boost』をかけることでパフォーマンスを最大限に引き出せます。ゲーミング性能に関しては、Xiaomiの最新フラッグシップ機(Xiaomi 15 Ultra)と比較しても遜色のないスコアを記録しています。
バッテリーと充電_スタミナと速度の両立
バッテリー容量は6210mAhへと増量。電池持ちは明らかに良くなっています。


バッテリーテスト結果
【Antutu 3回 + 原神30分 + 4K動画撮影1時間40分】の過酷なテストを行いましたが、合計消費量は48%。 半分以上残るスタミナは頼もしい限りです。ちなみに、1時間40分の4K動画撮影は4K30fpsで室温22度の環境のもと連続撮影を問題なく完走しました。ファイル分割もありません。


先代「F7Pro」より バッテリー搭載容量は増えていますが、同じ35分でフル充電ができました。有線充電のモードはトップスピード、スマート充電はオフで行っています。今回は端末のみのお貸し出しだったため、充電器は手持ちの120Wハイパーチャージに対応している個人所有の充電器を使用して計測しています。


普段使いではスマート充電は”オン”、有線充電のモードを"標準スピード”に設定すれば、1600回充電サイクル繰り返しても8割以上の容量を保ってくれる超寿命設計。そして、いざという時はスピードも出せるというのがPOCOやXioamiのスマートフォンの強みかなと思います。
ワイレス 充電は非対応なので、ワイレス充電が欲しい人は「Poco F7 Ultra」やXiaomiの上位機種を狙うのもありかと思います




今回から22.5Wの有線リバース充電に対応。ケーブルを繋ぐだけでモバイルバッテリー代わりに使えます。しかも単に充電ができるだけでなく、高速にお裾分けできるのは助かります。
オーディオ_Sound by BOSEの衝撃


「F8 Pro」には、背面に”Sound by BOSE”のロゴが刻まれています。 これは単なるブランドライセンスやチューニングだけでなく、『モバイルリスニング体験の最適化を目指す戦略的なパートナーシップ』によるものです。
XiaomiとLeicaは以前から、カメラを共同開発しているわけですが、これを音の分野でも始めたのが今回の”SOUND BY BOSE”
ProとUltraの違い
残念ながら国内投入が見送られた上位モデル「F8 Ultra」は、2.1チャンネルのトリプルスピーカー(背面にサブウーファー搭載)で、専用のサウンドプロファイル(『ダイナミック』『バランス』)が提供されています。
一方、今回レビューしている「F8 Pro」の設定画面を確認したところ、そういったプロファイルの選択項目はありません。 また、「Xiaomi 15 Ultra」にあるような『Dolby Atmos』や『Xiaomi Sound』、『グラフィックイコライザー』といった設定項目も見当たりません。 そのため、「F8 Pro」に関しては、BOSEのエンジニアによるチューニングがなされているだけと、”SOUND BY BOSE”ではあるものの、その恩恵は限定的なものになっています。



BOSEの恩恵は限定的とはいえ、実際に音を聴いてみると、一聴した感じで音は非常に良かったです。
ProとUltraの聴き比べ
\ 手持ちのフラッグシップ機「Xiaomi 15 Ultra」と聴き比べ/
最大音量は、「Xiaomi 15 Ultra」よりもF8 Proのほうが大きいです。
2台を比べると、「Xiaomi 15 Ultra」のほうが少し音がこもったように聞こえるのに対し、「F8 Pro」はより前面に(顔にめがけて)音が飛び出してくるような印象を受けました。



ミドルからミドルハイのクラスのスマートフォンとしては、音は非常に優秀だと言えます。 これだけ音が良いと、『F8 Ultra(サブウーファー付き)の音も聴いてみたかったな』というのがガジェット好きとしての本音ではあります。
カメラ徹底検証:望遠レンズの実力と弱点


カメラスペックとUIの進化
- 構成
- 広角:24mm(F7 Proと同じセンサー、レンズは若干暗くなったが大きな差は感じない)
- 超広角
- 望遠(New):60mm相当(光学2.5倍)
- ズーム倍率
- 写真:最大30倍(F7 Proは20倍、Pixel 10も20倍まで可)
- 動画:最大10倍(F7 Proは15倍、Pixel 10は20倍まで可)
- カメラ機能
- プロ
- ビデオ
- 写真
- ポートレート
- ドキュメント
- スローモーション
- ショタイムラプス
- 長時間露光
- パノラマ ※撮影モードは並べ替えも可能
- 撮影モード
- シャッター音は地域設定変更(日本・韓国以外)で無音化が可能。
- 20倍以上で『スーパームーン』モードが自動発動(AI補正)。※写真設定▶︎AIおすすめ▶︎スーパームーンの項目をON






最短撮影距離 AF性能
フォーカスピーキング機能が使えなかったため、マニュアルフォーカスで一番手前側にピントが合うように設定してレンズから被写体までの距離を計測しました。
メインカメラ(広角)








- 最短撮影距離 先代モデルから変わっておらず、約10cmです。この10cmの距離を保ったまま、メインカメラの最大倍率までズームインすることも可能です。
- AFスピード(明るい場所) 10cmの距離に置いた物と、少し後ろに置いた被写体を交互にタッチしてフォーカスを合わせましたが、フォーカスの切り替えも非常に高速です。
- AFスピード(暗所) 照明を落とし、街灯1本分くらいの明るさ(部屋の電気は消し4Kモニターだけが点灯している程度)の環境では明るい場所よりピードは落ちますが、正確にフォーカスを合わせてくれます。
望遠カメラ(2.5倍 / 60mm)








- 最短撮影距離 マニュアルフォーカスで一番手前に合わせて約51cmでした。プロモードだと25倍、通常写真モードだと30倍まで、この距離を保ったままズームできます。
- AFスピード(明るい場所) 明るい場所であれば、望遠カメラも結構速いです。ストレスなくピンとが合う速度感です。
- AFスピード(暗所) メインカメラより望遠カメラのセンサーは小さく、レンズも暗いので、AFがほぼ効かない感じでした。タッチしても フォーカスが合ってるのか合っていないのかよく分かりません。
【作例】写真比較 vs Pixel 10 vs F7 Pro
※ブログ記事はかなり画質を落としているので、ぜひカメラ比較はYouTubeの4K画質でお確かめください。
色味の傾向






Poco F8 Proコントラストが高く、彩度も高め。”映える”パキッとした絵作り。植物や食事などは色が濃く出る傾向。
Pixel 10 比較的ナチュラルだが、レンガの質感描写などは優秀。メシものはPOCOと比べるとメシまずに見えるかも。
解像感(日中1倍)


「Poco F8 Pro」のほうが細部の解像感が高い場面もありました。「Pixel 10」は「Pixel 9」よりもメインカメラのセンサーサイズが小さくなっているので、1倍の写真を500%に引き延ばすと、「Poco F8 Pro」のほうが細部の映りはいいですね。


ズーム性能
撮影場所が異なるので正確な比較とはなりませんが、2.5倍同士です。


望遠レンズ搭載により、デジタルズームだった先代「F7 Pro」とは圧倒的な差。500%拡大してもディテールが潰れていません。


高倍率(20倍〜30倍)は、東京駅のレンガの描写は「Pixel 10」が上手でした。「F8 Pro」の最大倍率は30倍までいけるため、より遠くを大きく撮りたい場合はPocoが有利。


マクロ撮影


専用マクロレンズはなく、(左)望遠を使う『スーパーマクロ』を使用。ただ、最短撮影距離が約51cmと遠いため、(右)メインカメラで被写体から10cm程度のところまで近づいてそこからズームして撮るほうが被写体を大きく写せるます。
インカメ


1倍と0.8倍の2つの画角が選択できて、(左)は美肌モードを20%効かせています。
ポートレートモード


ポートレートモードは1倍・2倍・ 2.5倍。この間倍率は選べませんでした。もちろんF値を変えればぼかし具合を調整できます。
【作例】動画撮影と手ブレ補正
手ブレ補正と画質


夜間の歩行時、「Pixel 10」は着地時の衝撃(振動)を拾いやすいがある一方、「Poco」はその振動に関してはややマイルド。パンニング(左右振り)も、「Pixel 10」はパンの途中でカクんというカクつきが見られました。全体的に「Poco」のほうが優秀です。画質は「Poco」はコントラストが高めで色もパキッとした印象。
切り替え




「Poco F8 Pro」は、1080p30 FPSまで落とすとHDRの撮影をオンにしなければ、超広角・広角・望遠3つのカメラの 撮影中の切り替えが可能になります。
この作例は超広角カメラに切り替えたところです。「Poco F8 Pro」のみフリッカーが入るのは、他2機種と撮影時期が異なり、イルミネーションが木に巻きつけらえているせいかもしれません。
ソフトウェア:HyperOS 3.0
HyperOS3.0の目玉が、やはり、画面上部を活用した『Hyper island(ハイパーアイランド)』です。


対応するアプリ(タイマーや音楽プレーヤーなど)がバックグラウンドで動作している際、この小窓をタップすることでアプリ操作が可能で、複数バックグラウンドでアプリが動作しているときはワンタップアプリの入れ替えも可能。操作ボタン以外の部分をタップすると、そのアプリを開くこともできます。



【個人的に残念だった点】サードパーティ製のランチャーアプリを使うと、強制的に「3ボタンナビゲーション」になってしまう仕様は直っていませんでした。ジェスチャー操作派でランチャーを変えたい人は要注意です。
【まとめ】ぱぱのひとりごと
今日見てきた「Poco F8 Pro」、個人的に大きく進化を感じたのは『望遠カメラ』『処理性能』『Sound by BOSEスピーカー』『電池持ち』の4点です。
一方で、Poco特有の弱点も残っています。 ドコモ系バンド(Band 21やn79)やミリ波を使いたい人、そしておサイフケータイ(FeliCa)が必須の人は注意が必要です。ただ、今年はeSIMが使えるようになり、Wi-Fi 7にも対応したことで、総合的な弱点はかなり少なくなっている印象です。
「2万円の値上げ」をどう捉えるか?
価格について、先代から約2万円上がったことに対し”上がりすぎだろう”というのが多数派の意見になるかもしれません。しかし、中身をよく見ると、実は「F7 Ultra」とチップセット(SoC)も同じですし、できることはほぼ同等なんです。
グラフィック専用チップの有無や、充電速度が120Wハイパーチャージではなく100Wハイパーチャージだったり、カメラ構成に若干の差があることで、その分1万円安い。
そう考えると、【F7 Ultraよりも1万円安く買えるモデル】として見れば、この価格設定も”まあ、ありなのかな”と感じました。
国内未発売の「F8 Ultra」について
惜しまれるのは、やはり上位モデル「F8 Ultra」の国内投入がないことです。背面のデニム素材やウーファーなど、体験してみたかったのでそこが残念ですね。ただ、10万円を超えてくると、Xiaomiブランドの「15T Pro」や「15 / 15 Ultra」といったモデルと価格帯が被ってしまいます。 Xiaomiブランド・POCOブランドで食い合ってしまうのを避けるために、今回は「F8 Pro」のみの投入とし、Ultraは見送られたのかもしれませんね。
それでは次の記事で会いましょう。バイバイ。
\ POCO F8 Pro はXiaomi公式HP/
\ POCO F8 Ultra はグローバル版が購入できます(当ブログでは技適未確認です)/




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