Nothingから新たなエントリーモデル「Nothing Phone (3a) Lite」が登場しました。、Phone (3a)よりもさらに手頃な価格帯でありながら、日本独自の仕様もしっかりと盛り込まれたこの端末の実力を詳しく解説していきます。
発売日・価格・取扱情報

発売日は2026年1月15日(木)、予約は1月7日(水)から開始されています。
- 価格: 42,800円(税込)
- 構成: 8GB RAM / 128GB ストレージ(1モデルのみ)
- カラー: ホワイト、ブラック、レッド(楽天モバイル限定)
販売チャネルはNothing公式サイトおよび楽天モバイルです。おサイフ対応です!
特に注目すべきは楽天モバイル限定のレッド。これはグローバル市場を含めても日本(楽天モバイル)でしか入手できない限定カラーとなっており、海外のNothingファンからも羨望の眼差しを向けられる希少なモデルと言えます。さらに、なんと楽天モバイルなら¥32,890 じゃあーりませんか!? これはマジでお買い得👍

上位モデル Phone (3a)・Phone (3) とのスペック差

↑Phone (3)シリーズ3台を比較。「Phone (3a) Lite」はエントリーモデルですが、多くの部分で上位機の体験が踏襲されています。一方、明確にコストカットされているポイントや、逆にLiteにしかない強みも存在します。
特記事項
- SoCにはMediaTek Dimensity 7300 Proを採用。
- ディスプレイは6.67インチのAMOLED(有機EL)で、リフレッシュレートは最大120Hz、ピーク輝度は1300nit(動画内視認性評価より)を確保しており、屋外での視認性も上位機に引けを取りません。


- 画面内指紋認証(光学式)と顔認証に対応しています。乾燥する冬場でも認証精度・速度ともに問題ありません。顔認証はマスク着用時の解除にも対応しています。
- アップデート保証期間は、OSアップデートが3年、セキュリティアップデートが6年と、エントリーモデルとしては十分な期間が確保されています。
- プリインストールアプリは最小限で、Temuのようなあやしいアプリは一切入っていません。『マイナポータル』アプリのインストールもできました。ここも好印象。
- Nothing Phoneは中国(Made in China)で製造されていますが、本社はロンドンにあるイギリス企業です。創業者のカール・ペイ氏も中華スマホOnePlusの創業者の一人ですが、現在スウェーデン国籍。中国の「国家情報法(2017年施行)」による情報提供義務が適用されません。そのため、中華系スマホ特有のセキュリティリスクを懸念する層にとっても、安心感が高いブランドと言えます。


- 5Gのn79やミリ波の21、11が非対応です。iPhoneやPixelなどに比べると対応バンドが少なめなので、地方にお住まいの方や、電波を気にされる方は注意が必要です。
Phone (3a) Liteだけの大きなメリット
「Phone (3a)」や「Phone (3)」にはない最大の特徴が、Micro SDカードスロットの搭載です。最大2TBまで対応しており、内部ストレージが128GBしか選択できない点をそこで補っています。SIMトレイは、Nano SIM 2枚もしくはNano SIM 1枚+Micro SDカードという排他仕様です。さらにeSIMにも対応。
削られているポイント
一方で、コストダウンの影響も明確です。
- スピーカー:ステレオではなくモノラルスピーカー(本体下部のみ)。
- 充電:「Phone (3a)」と同じくワイヤレス充電は非対応(有線は33W急速充電)。
- カメラ:望遠カメラ非搭載
- IP等級:IP54
姉妹ブランド CMF Phone 2 Pro との比較と選び方

(ディスカウントが入り)価格帯が同じ42,800円の姉妹ブランドの「CMF Phone 2 Pro(8GB+256GB)」と比べると、SoCやディスプレイ性能、バッテリー容量など基本スペックの多くが共通していますが、主な違いは3つ。
- ストレージ: CMFは同価格で256GBモデルが選べる場合がありますが、Liteは128GB一択です。
- カメラ: 「CMF Phone 2 Pro」は【超広角+広角+望遠】ですが、「Phone (3a) Lite」は【超広角+広角+マクロ】です。遠くを撮りたいならCMF、接写を楽しみたいならLiteという選択になります。
- ギミック: CMFのような背面の拡張ギミックはなく、LiteはNothing伝統のシースルーデザインでしかもガラス素材の背面で高級感があります。



同梱物とデザイン


その他、SIMピンとスタートアップガイドです。


Glyph Light(グリフライト)は、過去一小さく筐体背面右下のあたりに丸いLEDライトを搭載。通知の確認、エッセンシャル通知、カメラタイマーのカウントダウン表示など、Glyphの体験はNothing Phone (3a)と同じです。
筐体デザインは、前面・背面ともに強化ガラスの『パンダガラス』を採用しており、Nothingの象徴である内部が見えるシースルーデザインを踏襲しています。



Phone (3a)とは異なり、独立ボタンではなく繋がった一体型デザインを採用


エッセンシャルキーは、握った際に誤って電源ボタンを押しやすい位置にある点は従来機と同様なので注意したいところ
その他筐体の細かな仕様
- 開封時点で最初から画面保護フィルムが貼り付け済み。
- カメラは、左上に超広角、その下にメインの広角、右にあるのがマクロカメラ。
- USBポートはUSB 2.0仕様(データ転送速度480Mbps)で、映像出力(ミラーリング)には非対応。


Phone (3a)と画面同士を合わせるとサイズ感はほぼ同じ。重量はPhone (3a)の208gよりも199gと若干軽くなっています。
持ち心地はPhone (3a)とそこまで大きく変わりませんでした。
【検証】AnTuTuベンチマークとゲーム性能
Dimensity 7300 Proの実力を測るため、ベンチマークと実ゲームでの検証を行いました。
AnTuTuベンチマークスコア


スコア上では上位モデルの「Phone (3a)」が約10%ほど高性能ですが、実際のゲームプレイでは意外な結果が出ました。


平均フレームレート
| Phone (3a) Lite | Phone (3a) |
|---|---|
| 43fps | 36fps |
なんと、エントリーモデルである「Phone (3a) Lite」のほうが平均レートが高い結果となりました。いずれもRAM拡張は最大、ゲームモードはONにしてプレイしています。原神の同じステージの同じ敵を何度もひたすら倒し続ける計測だったので、負荷としてもほぼ同程度です。
ただし、違いは「Phone (3a) Lite」はゲームの読み込み時間が「Phone (3a)」よりも長くかかりました。一度始まってしまえば問題なく遊べますが、ゲームのロード時間は結構差を感じました。
なお、発熱に関してはどちらも非常に優秀で、プレイ中に不快な熱さを感じることはありませんでした。画質設定落とせば十分遊べますし、原神のような重たいゲームではなく、軽いゲームやられる方は「Phone (3a) 」、「Phone (3a) Lite」でも問題なく遊べると思います。
【検証】バッテリー持ちと充電性能


バッテリー容量は5,000mAh。YouTube視聴、原神プレイ、4K動画撮影などを組み合わせた過酷な耐久テストの結果、「Phone (3a) Lite」のバッテリー持ちは「Phone (3a)」よりも良好で、バッテリー持ちに定評のある「CMF Phone 2 Pro」に肉薄するスタミナを見せました。
また、バッテリー自体も『1,400回の充電サイクルで80%以上の容量を維持する』という長寿命設計(EU規制データより確認)になっており、長く使い続けたいユーザーには嬉しい仕様です。これはNothing PR事務局に確認したところ、国内版も同じバッテリー性能というお墨付きをいただいたので間違いない情報です。




有線によるバッテリー0%〜100%までの充電時間は73分でした。
【カメラ性能】比較あり!
※ブログ記事はかなり画質を落としているので、ぜひカメラ比較はYouTubeの4K画質でお確かめください。
カメラスペック
- 構成
- 広角
- 超広角
- マクロカメラ(New) ※望遠レンズは搭載していません。
- ズーム倍率
- 写真:最大10倍(Phone (3a)は30倍、CMF Phone 2 Proは20倍ウルトラズーム)
- 動画:最大6倍
【作例】写真_ズーム性能とマクロ




【ズーム性能の限界】
「Phone (3a) Lite」は望遠レンズがないため、ズームはデジタル処理となり最大倍率10倍です。「Phone (3a)」は最大30倍。




「Phone (3a) Lite」と同価格帯で、20倍ズームまで対応する姉妹機「CMF Phone 2 Pro」と比較すると、遠距離撮影の解像感は明らかに劣ります。 その代わり、専用のマクロモードを使用することで、被写体に4cmまで寄った撮影が可能です。日常の記録撮影であれば十分ですが、望遠性能を重視する方は注意が必要です。あとマクロカメラはさほど綺麗に撮れません。正直あまり使わなそうです。





個人的には、マクロよりも望遠を使うので、この「CMF Phone 2 Pro」の望遠カメラを搭載してくれたほうが嬉しかったかなと思います。発表会ではユーザーのマクロ撮影のニーズが多いとのことでしたが、NothingとCMFブランドで食い合わないようにという意図もあるのかもしれません。




【インカメ】
1倍と1.2倍の2種類から選択可能で、画角が広いほうでは2〜3人での撮影も十分可能な広さがあります。




レタッチ機能(美肌モード)、は自然と強調の2つから選択できます。




【作例】動画撮影
【手ブレ補正の実力】
公式サイト等のスペック表にはOIS(光学式手ブレ補正)の記載がありませんでしたが、実機検証では手ブレ補正がしっかりと効いていることが確認できました(おそらく記載漏れじゃないかなと思います)。日中の歩き撮りでも安定しており、「Phone (3a)」と比較しても遜色ないレベルです。→Noting PR事務局に確認するとやはりPhone (3a)LiteのメインカメラはOIS非搭載でEISのみだそうです。
ただし、夜間の歩き撮りに関しては、やはり手ブレを拾いやすいです。夜間の歩き撮りはスマホジンバルを使うほうがオススメ。
一方でその場である数パンニングなどは問題なく行えます。1/1.57インチというこの価格帯としては比較的大きなセンサーサイズのおかげで、ノイズが少ない綺麗な夜景動画が撮影可能です。
【ズームとレンズ切り替えの挙動】
4K30fps撮影時にレンズを切り替えることはできません(超広角⇔広角の行き来不可)。デジタルズームのみ動作し、最大倍率は6倍です。1080p 30fps撮影時は『超広角カメラ』と『メインカメラ』の切り替えが可能になります。



Phone (3a)はこの設定で『望遠レンズ」』への切り替えも可能ですが、Phone (3a) Liteは望遠レンズがないため、メインカメラでのデジタルズームとなります。やはり光学的なズームができるPhone (3a)の方が、ズーム時の画質は動画も写真も綺麗です。
オーディオの弱点
\ Phone (3a) と聴き比べ/
本機の最大の弱点と言えるのがモノラルスピーカーです。本体下部からしか音が出ないため、横持ちでゲームや動画を見る際、手でスピーカー穴を塞いでしまうと音がほぼ聞こえなくなります。音質自体もステレオに劣るため、メディア視聴を重視する方はイヤホンの併用が必須となるでしょう。
ただし、撮影の際は筐体下部のスピーカーだけ指で塞げばスマホから出てくる音は全て物理的に塞ぐことができるので、撮影時のシャッター音を極小にすることができるメリットもあります。ステレオだとこれはできませんからね。


Nothing Phone (3a) Liteの対応コーデック
- LDAC(JBL TOUR PRO3)
- aptX(Denon PerL)※aptX Adaptiveは非対応
- AAC(BoseQC Ultra EarbudsはaptX AdaptiveではなくAACで接続)
- LHDC(Nothing Ear)LHDC 5.0(LHDC-V)なのでロスレス伝送可能です






Pixel ではLE Audioが使えるSony WF-1000XM5はLE Audio優先に設定してもLDACで接続されていましたので、LE Audioはまだ使えないようです。
【まとめ】
1日使ってみた感想として、完成度は非常に高いです。動画を作っていたときは¥42,800の端末として見ていましたが、楽天なら¥32,890。マジでこれは買いの1台だと思いました。NothingのアイデンティティであるシースルーデザインやGlyphインターフェイス、Essential Key(Essential Space)といった体験をしっかり味わいつつ、価格を”グッと抑えた”端末に仕上がっています。
昨今の価格高騰の中で、この価格とクオリティを実現し、さらに『おサイフケータイ』も使えるという意味では、めちゃくちゃいい一台だと思います。
一方で、エントリーモデルらしく”削られるところは削られている”点には注意が必要です。個人的にはCMFのような望遠カメラが欲しかったところですが、マクロカメラになっています。また、モノラルスピーカーである点や、iPhoneやPixel等人気の他社スマホと比較して対応バンドが少ない点は、地方在住の方などは気になるかもしれません。
ただ、プリインストールアプリも最小限で、中華スマホのようなリスクもなく、デザインと使いやすさが突き詰められたNothing OSは、最近触っているスマホの中で一番好きです。6.77インチというサイズが許容できるなら、個人的にはありだと思います。
“人とは違うデザインのスマホを持ちたいが、予算は抑えたい”という方の選択肢の一つとなると思います。
それでは次の記事で会いましょう。バイバイ。






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