本日は、Nothing Phone (3a)の実機をくまなくレビューし、先代のPhone (2a)やPhone (2)と比較していきます 。

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\Nothing Phone (3a)/
つぎのパワーを、カメラとすべてに
価格 / カラー展開
Phone (3a)は、Nothing Phone としては初めて、4大キャリアの1つ楽天モバイルでも入手可能になりました。

カラーは、左から楽天モバイル専売カラーのブルー、ホワイト、ブラックの3色です。


価格帯は5万円台で、正式リリースは2025年4月15日です 。
開封とデザイン



Nothing Phoneで初めてFeliCa(おサイフケータイ)に対応したPhone (2a)に続き、Phone (3a)もFeliCaに対応です


今回の1番大きなアップデートはカメラ。Phone (3a)は望遠カメラを搭載したNothing史上初のトリプルカメラです。

“Essential Key”も新たに追加され、”Essential Space”が使えるようになりました(詳しくはコチラ)。

背面はPhone (2)の白濁したプラスチック素材からクリアガラスに変更。

もちろんNothingお馴染みの”Glyphインターフェース”を継承。ライトは3つです。



(左)ブルーのライトはシルバーの加飾がなされており、消灯中も光っているように見えます

点灯するとこんな感じ


ディスプレイ側は、パンチホールカメラとその上部にスピーカーがあり、ステレオスピーカーに対応。保護フィルムは最初から貼り付け済みでした。先代Phone (2a)と比較して、曲率が変わりました。よりカクカクしたデザインとなり、Coolな印象。
先代のかわいらしさが好きだった方も多いと思うので、これは好みが分かれそうですよね。


進化点とスペック

OSはAndroid 15ベースのNothing OS 3.1
3年間のAndroid アップデートと6年間のセキュリティアップデートが約束されています。

これまでは4年間のセキュリティアップデートだったので、長く使いたい人には嬉しいアップデートですね!
nano SIM カードは裏表2枚入れられるのに加えてeSIMもサポート


3.5mmヘッドホンジャックはありません
Bluetoothはバージョン 5.4


DisplayPort Alternate Modeのサポートはなし


コンピュータと接続してデータ転送速度を確認してみるとUSB 2.0(480Mbps)でした


ディスプレイは Nothing Phoneラインナップ史上最大の6.7インチで、かつ最も明るいディスプレイです
50Wの急速充電に対応ですが、ワイヤレス充電には非対応


旧モデルを含めても約1時間でフル充電ができます。ワイヤレス充電とスマホの背面にイヤホンをのせるバッテリー共有は、この3機種の中ではPhone (2)のみが対応。
ディスプレイのリフレッシュレートは120Hz(下はおそらく60Hz)




Bluetooth オーディオコーデックには、SBC、AAC、LDAC、LC3、aptX Adaptive 、LHDCに対応




4K30FPSの動画を1 時間撮影してもファイル分割はありません


IP64 の防塵・防水性に進化



FeliCaに対応しつつ、望遠カメラまで使えて5万円台。コスパの面でも非常に優れた端末だと思います
Nothing OSと機能


最大5つの指紋を登録でき、顔認証によるロック解除もサポートしています 。
“OS 3.0″の新機能
Nothing OSは、カスタムOSの中では比較的ピュアAndroidに近いOSですが、大きな特徴としては今回も”Glyph Interface”をカスタマイズすることができること。その他の特徴は以下。












Nothing OS 3.1とOS 3.0の大きな違い
Nothing OS 3.0(右2つ)は、一部のアイコンがカラーのオリジナルのアイコンで表示され統一感がありません。Nothing OS 3.1では、全てのアプリが統一感のあるモノクロスタイルに変更できるようになっています。
これは後からコメントで視聴者の皆さんに教えていただいたのですが、Play ストアでNothing Icon Packなるものをインストールすれば、Nothing OS 3.0でも統一されたアイコンの表示が可能なようで、そのIcon PackがNothing OS 3.1ではプリインストールされるようになったということのようです。筆者はIcon Packの存在を知らなかったため、プリインストールされるようになったことで、筆者のようにこのことを知らなかったユーザーも統一感のあるUIを楽しめるようになりいいですね!




その他機能








デフォルトのランチャーでダブルタップをすれば画面のスリープができたり、電源ボタンを2回連打するとカメラ、長押しでGeminiの起動、ナビゲーションバーを長押ししてかこって検索も使えます。






テスト機能の中には、AirPodsのバッテリー残量確認や”Nothing Community の有志のみなさんが作ってくれた”Ndot日本語”のON/OFFもNothing OS 3.0同様引き続きお使いいただけます。
Ndot日本語を使う場合は、Nothing OS 2.0比べて使われるページがNothing OS 3.0から少ないため、”ドットマットリックス”の設定をオンでお使いになることをオススメします


他のNothing Phoneユーザーとウィジェットを共有でき、リアクションを送ることも


「Glyphに切り替え」をONにして画面を下にして置くと、着信音が鳴らずに、「Glyph Interface」の点灯で通知を知らせてくれます。この設定をONにすると机に置いた際にキラッとGlyph Interfaceが光ります。これが「あぁNothing Phoneを使ってるんだ」ということを強く認識できる瞬間で、たまらなく好きです。



アイコンからウィジェット、全てに統一されたデザインなのがNothing OSの最大の魅力。ウィジェット内でアクションができたり、遊び心もたっぷり。OSの動作自体も軽快にサクサク動いてくれるので、使っていて非常に快適です
新機能のEssential SpaceとEssential Key


Essential Spaceは、アイデアやコンテンツを保存するためのアプリです。ツヤっとしたEssential Keyボタンを押すとEssential Space にすばやくアクセスできます。


テキストやボイスメモを介してEssential Spaceにアイデアを追加できます






追加されたコンテンツからToDo リストの生成も可能です


Essential Spaceは、スクリーンショットを通常の写真とは別に保存します



“スクショ”と”思い出として残したい写真”がごちゃ混ぜにならないので、整理の意味でもEssential Spaceはかなり活躍すると思います
ディスプレイとパフォーマンス


Nothing Phoneシリーズで最も明るいディスプレイです 。ディスプレイ設定には、カラー・色のコントラスト・リフレッシュレートの設定とHDRのON/OFFが含まれます。実際は、劇的にPhone (3a)が見やすくなったという感じはありませんでした。
AnTuTu ベンチマークテスト


Phone (3a)はSnapdragon 7s Gen 3 チップを搭載しています 。AnTuTuベンチマークテストでは、約80万点を記録し、日常使いでは困ることもなく、持続的な負荷の下でもパフォーマンスを維持できています。原神では、最高の画質設定で30分ほどプレイしてみたところ、平均のフレームレートは39FPSでした。


RAMは最大8GBまで拡張できます。
バッテリー持ち
AnTuTuベンチマークテスト後のバッテリー減少値


AnTuTuベンチマークテスト後にYouTube、原神、動画撮影した際のバッテリー減少値


バッテリー持ちも優れていて、以前のモデルよりも長く持ちました。ただ、動画の撮影に関してはPhone (3a)の消費が大きかったです。(動画は全てH.265データですが、ファイルサイズが変わっているのは、自動でフレームレートが調整されているのかもしれません。ちなみに自動フレームレート調整のオンオフ設定はありません。)



ライトな使い方なら2日は余裕で持ちます
スピーカーとカメラ


\ 実際の音を確認できます/
スピーカーの音質は良く、Phone (2a)と比べるとラジオの声が聞きやすくなりました。ただ低域〜中域までのひずみが少し増しているかもしれません。個人的にはPhone (2a)のほうが好きでした。
カメラ UI・UX が一新
1.夜間モードが追加
好きなタイミングで夜間モードが使えるようになりました。 Phone (2a)・Phone (2)は暗いところに入ることでナイトモードが自動的に発動します。


2.HDRのON/OFF・フィルターのアイコンが格納


Phone (2a)・Phone (2)は、写真モード時に画面上にHDRのON/OFF・フィルターのアイコンが常時表示されていましたが、Phone (3a)は画面下にスワイプした際のポップアップに全て格納されました。
“もっと”を開いてる時に鉛筆マークタップするとモードの並び替えも可能です。
3.削られた


Phone (3a)は、4K30fpsと1080p60fpsの撮影が広角カメラのみになりました。また、写真では0.6倍〜30倍まで寄ることができますが、動画は10倍ではなく8倍までになっています。
【シャッター音を消したい方】
国内SIMを入れると、シャッター音は消せませんが、以下のアプリ(有料)で消すことが確認できました。
★カメラ無音化Plus – 最新のAndroid14にも対応★
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.snowlife01.android.plusmutecamera&hl=ja
このアプリは過去に動画でも詳しく紹介しています
カメラ比較【写真編】
※ブログ記事は画質を落として掲載しています。カメラ比較は、ぜひ、YouTubeの4K画質でお確かめください。
【作例】Nothing Phone (3a) ・ Phone (2a)・Phone (2)




まず、色味が大きく変わりました。Phone (3a)は、超広角から1倍にレンズが変わっても色が同じですが、Phone (2a)の色はコロコロ変わります。
この写真はPhone (3a)だけ今回初めて搭載された望遠カメラを使っています。望遠性能がめちゃくちゃ良くなりました


2倍で撮った写真を400%に引き延ばしました






価格帯が上のPhone (2)と比較してもPhone (3a)の望遠性能が高くなったことがわかります。


【作例】Nothing Phone (3a) ・ Pixel 9a・iPhone 16e
価格帯はPhone (3a)よりも上ですが、人気機種とも比較してみました








iPhone 16eの価格は、ほぼ10万円。なのでNothing Phone (3a)と比べると、ダブルスコアに近い端末ですが、この望遠性能は遜色ないレベルです。むしろPhone (3a)のほうが綺麗に撮れています。加えて、iPhone 16eに関しては超広角カメラが搭載されていないので、広い画角で撮れるのもPhone (3a)・Pixel 9aのアドバンテージになっています。
マクロ撮影


マクロ撮影ができるのは(右)Phone (2)のみで、レンズから3cmの距離まで寄れます。(左)Phone (3a)はメインカメラで約8.5cm。


Phone (3a)の望遠カメラでは約25cm。 この距離を保ったまま最大ズーム30倍まで寄ることができました。


Phone (3a)・Phone (2a)はマクロ撮影非対応ですが、ある程度被写体までの距離を取ってズームすることでテレマクロ撮影が可能です。
Phone (3a)は望遠カメラを搭載しているので、やはりこの比較でもPhone (2)よりも綺麗に撮れています。


マクロ撮影が対応していないものの、望遠カメラをうまく使えば「Phone (2)」に負けない撮影が楽しめると思います
夜間モード
この作例は明るい時間帯の撮影なので、「Phone (2a)」・「Phone (2)」はまだナイトモードが動員されてないノーマル撮影になっています。「Phone (3a)」は今回新たに追加になった夜間モードです


暗くなると「Phone (2a)」・「Phone (2)」のカメラが自動的にナイトモードになりました


個人的には夜間モードは自分で制御したい派なので、「Phone (3a)」の夜間モード追加はありがたい。


10倍の作例ですが、夜の撮影でも「Phone (3a)」は建物の窓の格子もしっかりディテールが残っています。望遠カメラがない高価格帯の「Phone (2)」よりも望遠性能が高いと思います。
【作例】Nothing Phone (3a) ・ Pixel 9a・iPhone 16e
夜間モードでも人気機種との比較を行いました











今回、手ぶれ補正がかなり効くようにり、ズームの撮影が格段に上がったと感じます
ポートレートモード
「iPhone 16e」は人物にしかポートレートモードが使えませんが、「Phone (3a)」は人物以外でもOK。望遠カメラが搭載されたことにより、1倍・2倍・3倍に加えて4倍までポートレートモードが使えるようになりました。




セルフィー
画角は”22mm”or”27mm”、レタッチ処理は”自然”or”協調”or”OFF”の3つからそれぞれ選べます。セルフィーでも夜間モードを使うことが可能です。






「Phone (3a)」は自然な肌の色を再現しています。
カメラ比較【動画編】
YouTubeで【動画編】をご覧いただけます








「Phone (3a)」は4K30fpsの撮影時、残念ながら広角カメラへの切り替えができません。最大ズームは8倍まで。日中は、歩いているときでも安定していますが、夜の撮影だと着地のショックは多少入ります。立ち止まってチルト・パンする分には申し分ありませんが、歩きながらの撮影にはやはりジンバルがあったほうが安定して撮れると思います。夜のズームは画質的にあまりおすすめしません。




「Phone (3a)」最大ズーム8倍と「Pixel 9a」の最大ズーム5倍との比較です。「iPhone 16e」との比較では、発色は「Phone (3a)」がいいですが、手ぶれが強く入る印象です。暗い場所で撮る時はやはりジンバル欲しいですね。



Phone (3a)=5万円台・Pixel 9a=7万円台・iPhone 16e=9万円台、価格差はありますが「Phone (3a)」、かなり頑張っています
ぱぱのひとりごと
YouTubeでは、Nothing Phone (3a) の初期設定方法やスピーカー比較、”Nothing Spring Update”の様子など詳しく解説しています。
気になる方はぜひご覧ください


これまでもGlyph InterfaceやイヤホンからChatGPTが使うことができていましたが、今回はEssential Spaceが追加になりました。”Nothing Spring Update”で黒住さんも仰っていたとおり、スマートフォンの進化も頭打ちで新しい発見やワクワクがなかなか見つけにくいと。そんな中、今回搭載されたこのEssential Keyは使ってみるとかなりワクワクしました。Essential Keyは、ギャラリーにスクショでいっぱいにすることなく、アイデアやコンテンツ、自分の気になるものを溜め込んでいくことができます。しかも、To Doリストにしてくれるので、とても実用的。そして、FeliCaにも対応しており、防水防塵性能もあって 5万円台スタート。かなりコスパが高い1台です。
そして何と言っても、日本で売るにはキャリアでの販売が重要だと思いますが、今回は楽天モバイルで専売カラーも発売されます。人と被りたくない、なんかかっこいいスマホないかなと探してる人にかなり響く1台に仕上がっています。
それでは次の記事で会いましょう。バイバイ!
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