まず実際に触ってみて、非常完成度が高く、コスパ最強で選ぶなら2024年の筆頭になること間違いなしだと思いました。
価格は驚愕の8GB+128GBモデルが49,800円(税込)。
12GB+256GBモデルならわずか6,000円プラスの 55,800円(税込)と、かなりお求めやすくなっています。
また前回、YouTubeで紹介した時にはなかった“おサイフケータイ”の文字が公式サイトにもちゃんと掲載されました。
今回、白いモデルを先行レビューとして提供いただきましたが、個人的にブラックも予約購入しております!
それでは、レビュー記事行ってみましょう。
\ Nothing Phone (2a)/
Nothing Phone (2a)を開封
スペックの比較はこちら。
Nothing Phone (2a)ではNothing史上初めて“おサイフケータイ”対応の端末になりました(公式HP)。
では、開封。
デザインは賛否ありますが、実際持つと高級感を感じます。非常に質感が高い。
同梱物はこちら。
製品保証12ヶ月、OSのアップデートは3 年、セキュリティアップデートも4 年約束されているので、長く使いたい方にもいいですね。
そして、今回、NOTHING史上初のFeliCa対応です。Suicaなどの交通系ICカードも使えるぜっ!!
チップの位置は左のカメラあたりにあるようです。
これまでFeliCa非対応がゆえにNothing製品を買えなかった方にとってはビックアップデートだと思います。
Nothing Phone (2a)のデザインを一挙公開
筐体デザインを詳しく見ていきましょう。
背面、アウトカメラが 2 つついています。
公式の動画冒頭でもあるように、動物の目のような趣でとっても愛らしい。
左が広角カメラ(メインカメラ)で、右が超広角カメラです。
バンド対応は下記の表をご覧ください。
1.5Ghz帯のバンド11 、21、N79 あたりは非対応になっていますが、その他の主要なバンドは概ね対応しているようです。
ちなみに、前機種のNothing Phone(2)のバンド対応表も掲載しますので、参考までに。
地方都市では少し気になる方もいらっしゃるかもしれません。
カラーについて、白いモデルは“ホワイト”でしたが、今回は“ミルク”というカラー名に変わりました。
右のPhone(2)と比較して、白濁したように見えるのがわかるでしょうか。
少し白濁しているので、横から見た時の背面も少し白く見えます。
ちなみに、動画内ではガラスとお伝えしておりましたが、正しくはガラス素材ではなく、トリプルレイヤーコーティング加工が施された耐久性に優れるポリカーボネート素材とのことです。
また、動画にいただいたコメントで側面のフレームはプラじゃないかとのお声もありましたが、こちらも確認するとアルミニウムで間違いないようです。
これらはNothingの中の方に確認した情報です。
ちなみに、一部の国のみでの展開ですが、ホワイトもあるにはあります。(写真右)
並べて見るとミルクは少し優しい印象を受けます。
細部も見ていきましょう。
カメラの立ち上がり部分はこのような感じです。
初期設定
初期設定を行います。もちろん言語は日本を選択可能です。
ここではデータのコピーはせず、Google系のアプリのチェックを外して設定していきます。
まずは開発者設定を開き、Bluetoothオーディオコーデックの対応についてチェックしていきましょう。
今回、SoCが「Snapdragon」ではなく、「MediaTek Dimensity 7200 Pro」が採用され、Phone (2)で対応していたaptX Adaptiveは非対応です。
ear (2)などで使われる、LHDCには対応しています。もちろんLDACやLC3も対応。
廉価版とは思えないディスプレイ
ディスプレイのスペックはこちら。
ベゼルも非常に細くて、4 辺均等。美しい!の一言。
下記は、直射日光が当たる場所で輝度MAXの状態での比較です。
どうでしょうか?
直射日光が入ってもしっかり視認できるディスプレイで視野角も広く、必要十分。
やはり、 6.7インチと画面が大きいので、文字も見やすくていいですね。
Phone (1)からPhone (2)を手に取った時は丸みをおびて、だいぶ持ちやすくなったなと感じましたが、今回のPhone (2a)はさらに持ちやすくなった印象です。
充電は約1時間
重量はPhone (2)よりもPhone (2a)が10g ほど軽いにもかかわらず、バッテリーは搭載容量が 300mAh増量。
5000mAhと非常に大容量で、GSMArenaのバッテリー比較では驚異の15:53hを誇ります。
これは僕が現在所有する端末の中で、体感的に最もバッテリー持ちが良いと感じるiPhone 15 Pro Maxの16:01hに肉薄する値。
このバッテリー持ちにはマジで拍手を送りたい。
それから、45W充電にも対応しており、公称では0〜100%まで充電するに約59分とのこと。
僕も実際に充電時間を計測してみましたので、こちらをご確認ください。
0〜100%受電するのにPhone (2)が56 分、Phone (2a)は64分でした。
もちろん、使う充電器やケーブルによっても多少誤差はあると思いますが、ほぼ公称に近い値でした。
約1時間あればフル充電ができると思って大丈夫です。
ちなみに、直近の動画でレビューした「Xiaomi14 Ultra(香港版)」は30分ちょっとでフル充電できると謳っておりますが、これは独自規格(ハイパーチャージ)対応の充電器を使ったときの話。
僕はXiaomi 14 Ultraをイオイスで買いました。
海外スマホをイオシスで購入した場合、PSEマークのない充電器は処分されてしまいますので、今回充電器は付属しませんでした。
つまり、8千円かけてハイパーチャージ対応の充電器を買わなければその恩恵を享受できません。
Phone (2)やPhone (2a)に関しては、独自規格の充電器を買わなくても、PPS対応の45W充電器さえあれあ高速充電ができます。
※公式にはPPS対応などの記載が一切ありませんが、Nothingの中の方に確認したところPPS対応の回答をいただきました。
必要十分なパフォーマンス
SoCはMedia Tek と共同開発した、「 Dimensity 7200 Pro」AuTuTu Benchmarkスコアは 74万点を叩き出すそう。
僕もバッテリー100% からAuTuTu Benchmarkスコアを3 回連続で回して検証してみました。
結果はこちら。
バージョンは 10.2.3 (バージョンによって多少値が変わります。ご了承ください)。
Phone (2a)のMedia Tek Dimensity 7200 Proに関しては、温度上昇もそこまで高くなりすぎず、且つスコアも安定しています。
ガンガン、ゲームプレイする人でなければ、必要十分なスコアだと思います。
通常使いであれば、もたつかず、非常にサクサク機敏に動いてくれます。
また、“リフレッシュレート”は、30Hz〜120Hz の可変リフレッシュレートに対応。
iPhone SE第3世代は60Hz、Pixel 7aは60Hz or 90Hzの固定。
Phone (2a)は4万円でも120Hzを体感できるんです!
きっとこの端末10人中8人は満足できる仕上がり!
デザインだけじゃない!? 実は使いやすいNothing OS 2.5
Nothing OSといえば、独自のアイコンやウィジェットのデザインにこだわりが感じられ、かつ使いやすいのがいいですよね。
デザインについてはみんなレビューすると思うので、僕は使い勝手がいいと感じる特徴的なところを抜粋してご紹介。
画面内指紋認証の認証速度も必要十分。
顔認証について、真っ暗闇の中でも画面の明るさを30〜40%にすれば顔が照らされロック解除可能でした。
Glyph Interface が楽しい
Nothing Phoneの代名詞的な機能の”Glyph Interface”。
背面のガラスが少し白濁しているため、今回光った時の色味がPhone (2)と異なります。
ライトの数もPhone (2)の方が多いですね。
特に、Phone (2)下部にある縦に伸びるライトに関しては、充電時にシーケンシャルな光り方をしていました。
まさに”いま電力がPhone (2)に供給されてる”感を視認できましたが、Phone (2a)ではそれが無くなっています。
(ぶっちゃけ別になくても困らんのだがwww)
次に着信音を見ていきましょう(YouTube(11:50~)実際の音を確認できます)。
コンポーザーでは自分だけの着信音も作れます。
Glyphタイマーの設定をすると、残りの時間をライトで示してくれます。
音量を上げ下げした時に音量レベルをライトで教えてくれます。
個人的にこれは便利だなと思うのがタイマーを使った撮影。
Glyphタイマーと同じように、残り時間をライトで示してくれるので、これはほんとに分かりやすいです。
堅牢なつくり
Phone (2a)の防塵防滴等級は IP54です。
IP67やIP68が主流のいま、「あれ?微妙じゃね?」と思ったそこのあなた、安心してください。
公式の製品ページを確認すると、2,100台以上のスマートフォンに対して、68種類もの品質管理プロトコルを実施しているとのこと。
水深25cmに20分間沈めるようなテストも行なっていて、少なくともIP54 等級よりは実際の等級は確実に高いんじゃないかと思われます。
おそらくIP68等級を謳うにも多くのコストがかかりるでしょうし、スペックシート上はIP54で収めつつも実際はもう少し堅牢な作りだと思います。
他にも、筐体をスチールで2,000 回以上摩擦するようなテスト、400Nの力を加えて折り曲げテスト 、1.5mからの落下試験、-40度から75度の環境下で21日間も放置するような試験も実施されています。
加えて、3万回のケーブルの抜き出し試験まで行なっています。
動画冒頭で高級感があるとお伝えしましたが、おそらくビルドクオリティの高さからそのように感じるのだと思います。
Phone (2)とPhone (2a)のスピーカー比較
どちらもスピーカー性能は非常に拮抗して、価格がだいぶ安いPhone(2a)も遜色ない音でした。
\ Nothing Phone (2a)/
Phone (2)とPhone (2a)のカメラ比較 <写真編>
カメラは広角、超広角の二眼カメラで両方とも50MP。
広角カメラは光学・電子手ブレ補正がついています。
Phone (2)とPhone (2a)でセンサーサイズ・F値は同じになっているので、おそらく同じカメラシステムが使われてると思います。
今回のPhone (2a)にはIMX890、JN1センサーという表記が無いので、全く同じかどうか定かではありません。
ここからは、Phone (2a)の写真のモードを紹介
写真のモードは 0.6倍の超広角とメインカメラの1倍、デジタルズームの2倍の3つから選択可能。
2倍のところを長押しすると、最大倍率は10倍までズームができます。
面白い機能が、丸が 3 つ重なったマーク。これをタップすると、Nothing Phone の壁紙でよく見るようなフィルターだったり、いろいろなカラーのものが用意されています。
あとは、モーションのON/OFF、アスペクト比率の変更、12MP・50MPの変更などができます。
全体的にシンプルなカメラUIで使いやすい印象です。
ここからは、Phone (2a)とPhone (2)のカメラ比較の作例を紹介
オートで撮っていると両者で色味が違う時がありました。
意図した通りに撮りたい時はエキスパートモードを使うのがいいかもしれません。
センサーが1.56インチとそこそこ大きいですし、ポートレートモードを使わなくてもボケ感のある作例も撮れます。
こちらはポートレートモードの作例比較です。
ストローのところはPhone (2)の方が上手に切り抜けています。
ただし、右のPhone (2)が全体的にアンダー気味。
両方ともグラスにタップして撮影をしていますが、色味も若干異なって映っています。
最新のアップデートを施した後に撮影をしましたが、このような違いが出てきますね。
ちなみに、ポートレートモードはF値0.95〜設定でき、一番絞るとF16まで変更可能です。
少し絞ってF値5.6 にするとこのような写りになります。F値0.95の作例と背景のボケ具合が違います。
ここからは、夜の作例です
0.6倍、1倍、デジタルズーム2倍までは両方とも綺麗に撮れているなと思います。
ですが、2倍の作例、看板を見てもらうと分かる通り、Phone (2a)の方がビルの一番上の看板“Sky Bar”のところが白飛びせずに綺麗に撮れています。
右のPhone (2)については白飛びして、下の“和牛焼肉”の看板も白飛びしているのがわかります。
デジタルズーム最大倍率の10倍で撮影した作例でも同じような傾向です。
明るい場所であれば、夜の撮影でもかなり綺麗に撮れています。
全体的な傾向として、少しPhone(2a)の方がオーバー気味に映る印象だったので、少し露出を抑えるのがいいかもしれません。
こちらは、アウトカメラのポートレートモードです。
1倍F0.95、少し絞ってF5.6、F16で撮りました。
開放F0.95で撮ると境界の処理が不自然になりすぎて、F16ではポートレートモードを使う意味がないくらいのボケ感になるので、F値5.6ぐらいで使うのが1番いいのかなと思いました。
最後は、インカメラの作例です
Night Modeをオン&レタッチ処理有りの比較は、Phone (2a)の方がより肌のなめらかさが強調されています。
Phone (2)とPhone (2a)のカメラ比較 <動画編>
2つの大きな違いは、Phone (2)は4K60fpsまで対応しているのに対し、 Phone (2a)は4K30fpsまで。
Phone (2a)に揃えて、夜、4K30fpsで手持ち歩き撮影の比較です。
YouTube(19:11〜)で実際に確認ができます。
日中、4K30fpsで手持ち歩き撮影の比較です。
インカメは両方とも1080pの60fpsが最高画質です。
インカメは、Phone (2a)の方が解像感も高くて綺麗です。
後ろの像を見ていただくと分かる通り、右のPhone (2)は白飛びしていますが、Phone (2a) は白飛びしてないですね。
- マイクに関して、Phone (2)が風切り音を拾うなという印象
- アウトカメラでもナイトモードが使えるが、どちらも1080pの30fpsまで
- 止まって撮影する分には暗いところでも十分使えるカメラ
- 手ぶれ補正もあるが着地の振動が大きいため、どちらとも暗所の動画撮影ではジンバルが必須
- フレア、ゴーストはどちらもしっかり抑えられており、Phone (2a)の方がより抑えられている
シャッター音について、国内のSIMを入れてない状態ではOFFにできます。
ただ、国内キャリアのSIMカードを入れると設定からシャットダウンの項目が消え、OFFにできません。
\ Nothing Phone (2a)/
ぱぱのひとりごと
Phone (2a)のレビューお届けしましたが、いかがだったでしょうか?
めちゃくちゃ完成度が高い!!
カメラ比較では、場合によっては上位モデルのPhone (2)よりも綺麗に撮れる時がありました。
そして、何と言ってもおサイフケータイ対応なので、これまでそれが原因でスルーしていた人にもめちゃくちゃ刺さるかもしれないですね。
やはり今、物の値段がめちゃくちゃ上がっておりますが、この完成度の端末が4万円台〜買えるのは本当にありがたいです。
気になるポイントを挙げるなら、ワイヤレス充電が非対応なところ。
Phone (2)はワイヤレス充電に対応していますが、Phone (2a)は非対応ですのでご注意ください。
そして、僕は5.4インチや 6.1インチといった小さい端末がこれまでで好きだったんですが、 正直6.7インチとなると片手では扱いづらいです。
もし、小さい端末からこの6.7インチのPhone (2a)に乗り換える方は、キャリア販売が現状アナウンスされていないためストアで実機に触れる機会はなかなか得られませんが、iPhone 15 Pro Maxなどの6.7インチクラスを触ってみて、絶対にサイズ感を確認してから購入されることをおすすめしたいと思います。
気になったポイントはそこぐらいです。
デザインは好き好きあると思いますが、実際に手に取ると想像以上の質感の高さで、かなり好感が持てました。
僕も、ブラックを買いましたので、そちらが届きましたら、ブラックとミルクを並べた動画もお届けしようかなと思います。
それでは次の記事で会いましょう。バイバイ。
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コメント
コメント一覧 (1件)
記事を興味深く読ませていただきました。
googleアシスタントに非対応とのことですが、OKグーグルが使えないということでしょうか?
実機でお試しいただければ幸いです。