iPhoneのMagSafe充電、とっても便利だけど充電がちょっと遅いなと感じている読者のみなさま。
AnkerのQi2(チーツー)対応製品がオススメ。
2023年秋のAnkerの新製品発表会イベント、そこにずらっと並んでいたのがQi2対応の新製品でした。
それがようやくこの春、3月12日に発売されます。
iPhone12シリーズやそれ以前のワイヤレス充電に対応したiPhone、Android端末ユーザーの方ももちろんですが、特に大きな恩恵を受けられるのは、iPhone13、14、15シリーズをお使いのみなさんです。
新Anker MagGoシリーズは全部で7製品。今回は3月12日発売になった全4製品をピックアップ。
Qi2のメリットや充電時間の検証を踏まえて、徹底レビューしていきます。
※【関係性の明示】このレビューは、からAnker様にご連絡を差し上げ、お貸し出しいただいた製品サンプでレビューした動画を記事化しております。金銭の授受は一切ございません。 YouTubeぱぱのひとりごとチャンネル
Qi2(チーツー)について知ろう
まず、Qi2について解説します。
MagSafe充電は最大15W※の充電ができますが、MagSafe充電を謳う製品はたくさん種類があり、値段もピンキリ。※iPhone13mini、12miniは最大12W
その中でAppleの「Made for MagSafe」認証を取得していない製品は、15Wの出力に対応しないものもあります。
その場合、充電時間がすごく長くなってしまうのが欠点でした。(詳細はYouTubeMagSafe充電器選びで知らないと後悔する 3 つのことでお伝えしています)
そこで期待されているのが“Qi2”という新しいワイヤレス充電の規格です。
Qi2はWPC(WIRELESS POWER CONSORTIUM)という機関で策定され、実はAppleもその参加企業の筆頭。
なので、AppleのMagSafeの技術をベースにQi2が開発されており、似た部分が数多くあります。
それがメリットにもつながるので、詳細をみていきましょう。
Qi2(チーツー)のメリット
- Magnetic対応 (磁石で確実に位置決め)
- 高出力15W対応
- 対応機種が多い
- 製品価格を抑えられる
- 安全性がアップ
いまQi2対応の製品を買っておけば、すでにお持ちのiPhoneはもちろんのこと、これから出てくるであろうQi2対応のAndroid機種などに乗り換えた場合も、引き続き同じ充電器製品を使うことができます。
また、Made for MagSafeの認証を取った製品は、認証コストが大きいため製品価格もその分高くなる傾向にあります。
Qi2対応製品であればその認証コストが抑えさられるため、製品自体の導入コストを抑えられることも大きなメリットです。
安全性も増しており、Qi2以前の規格であるQiには異物検知機能であるFOD(Foreign Object Detection)の搭載はありましたが、Qi2はさらに柔軟な異物検知ができるようになった【Adaptive FOD】に対応しています。
新Anker MagGoシリーズ オススメポイント
今回紹介する全製品がQi2対応なのはもちろんですが、Anker独自技術のWireless PowerIQも搭載。放熱性の高い素材選びをしていたり、高性能の IC チップを採用しています。
また、毎秒35 回も温度計測しながら、充電している機器の温度が上がりすぎないように温度管理しつつも、さらなる充電時間の短縮を実現する、ActiveShield2.0にも対応した安心設計です。
会員なら、通常24ヶ月のところ6ヶ月の延長保証がついて、合計30ヶ月、約2年半もの保証がつくところもありがたいポイントです。
ではこの後、新Anker MagGoシリーズ4製品を一気に見ていきましょう!
1. Anker MagGo PowerBank (6600mAh)
ひとつめ、6600mAhバッテリー内蔵型のモバイルバッテリーで、スタンドが付いた製品です。
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スマホのバッテリー搭載容量にもよりますが、スマホを約 1 回フル充電することができます。
Anker公式のスペックと実測値です。実測の重量は265.5gでした。
ここで1つ注意事項。
Anker MagGo PowerBank自体を充電したいときは、充電器が付属されていないので、20W以上の充電器を用意する必要があります。(オススメは、Anker 711 Charger (Nano II 30W)です。YouTube でも紹介しています。)
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側面にあるボタンを1回押すとワイヤレス充電がスタート 。2 秒長押しすると充電がストップします。
ワイヤレス+有線の2台同時充電時は最大出力18W。(有線出力時はケーブルを挿すだけで充電がスタートし、2秒長押ししてもOFFにはなりませんでした)
Qi2対応を謳ってないQi対応製品のイヤホンやAndroid 端末なども、もちろん充電することが可能です。
スタンドの角度は最大で 65度、30度を下回るとパタンと閉まります。
30度から65度の間であれば無段階で好きな角度で調整可能です。
パススルー充電にも対応しており、本製品にケーブルを繋ぎ、夜寝ている間に充電器とスマホを同時に充電。
朝起きたらケーブルを抜いてスマホと本製品を両方持ち出す使い方もできちゃいます。
充電時間の検証
ここで気になる充電時間を計測。結果はコチラ↓
計測に使ったデバイスはiPhone 15 Pro Max(最大容量100%)。結果は1 時間 45 分で0%から 71% まで回復しました。
その後、ケーブルを繋ぎパススルー充電に切り替えて続行したところ、なんと他社のMade for MagSafe認証を取得した充電器よりも30分以上も速く 100% に。
この結果から、温度管理をしっかり行いつつも充電時間を最速にしようとするAnker独自技術の恩恵が大きいのかもしれません。
Pixel 8 Proで検証
ちなみに、Qi2非対応のPixel 8 Proの場合、(左)新型と(右)旧型のAnker 622 Magnetic Batteryの充電速度は変わりませんでした。
充電検証の結果から、公称のスマホを約1回分充電できることについては、おそらく有線接続時の表記だと考えられます。
どうしてもワイヤレス充電だとロスが大きくなりますので、もう少し容量が欲しい方やより薄いバッテリーが欲しい方は、今後発売予定のAnker MagGo Power Bank (10000mAh) 9,990円(税込)を待ってみるのもいいかもしれません。
こんな方にオススメ
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2. Anker MagGo Wireless Charging Station (Foldable 3-in-1)
続いて 2 つめの紹介です。
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ひとつめの製品と比べると一回りサイズが小さく、バッテリーは内蔵されていません。
Anker公式のスペックと実測値です。実測の重量は193.1g、本体と40W充電器とケーブル3つの総重量は289.1gでした。
ちなみに、四つ角のゴム足を含めた厚みは27.5mm。
この製品には充電器が入っています。シングルポートで最大出力は40W 。
この充電器のプラグ部を除くサイズは約48.7 x 39.2×28.0mm(実測値)。
平置きももちろんできますが、先ほどと同じく、 30度から65度の間であれば無段階で調整可能。
底面にはApple Watchの充電器(最大5W)が隠れていますので、ぐるっと起こして使用します。
後ろの平らな部分はワイヤレスイヤホンなどの充電が可能で、ここはQi2ではなくQi対応の最大5 Wです。
3台同時充電時間の検証
Anker調べによると、この充電器を使うとApple Watch Series 9を30分以内で0%から47%まで充電可能とのこと。
Apple純正の充電ケーブルを使うと、Apple Watch Series 7以降は45分程度で0%から80%。
Apple純正の充電ケーブルでApple Watch Ultra / Ultra 2を充電した場合は、1時間程度で0%から80%まで回復します。
Ankerのほうがちょびっと遅いですが、実際どうなんでしょう??
ということで、ここでも検証してみました。
iPhone 13mini と Apple Watch Series 7とワイヤレスイヤホン(Anker Soundcore Life Note 3S) 、3台同時に充電開始。
ちなみにAnker Soundcore Life Note 3Sは過去動画でレビューしています!
iPhone も Apple Watch も両方ともバッテリー充電の最適化オフの設定で充電しています。
結果、Apple Watch は45 分で0%から70%まで回復。純正ケーブルと大差ない結果でした。
ただし、Apple WatchもiPhoneも90%を超えたあたりからずっと横ばいの時間が続きました。これはこの充電器特有のクセかもしれないです。
とはいえ、こちらの製品もMeade for MagSafeの認証を取った他社MagSafe充電器と比べると早く充電が完了しました。
Pixel 8 Proで検証
Pixel 8 Proは1つめに紹介した(右)Anker MagGo PowerBank (6600mAh)との比較です。
充電速度はあまり変わらない結果となりました。
Anker MagGo PowerBank (6600mAh)はワイヤレスと有線の2台同時充電時には、最大出力18Wに制限されていました。
ですが、この製品は3台同時で充電しても15W+5W+5W=最大出力25Wで充電可能です。
そしてなにより、めちゃくちゃ省スペースでたくさんのデバイスを充電できるのがGood。
折りたたんでガジェットポーチに忍ばせておけば出張や旅行で大活躍しそうです。
ちょっと小話。
MacBook Airに同梱されてる充電器が30Wなので、この製品に同梱されている40W充電器はMacBook Air用の充電器としても使えそうですよね。
そして付属するケーブルは片方がL字。
お隣さんとの距離が近いカフェなどで使う際、ストレートタイプだと少しお隣さんに気を遣いますが、L字なら後ろに逃すことができるので、地味に嬉しいポイント。
こんな方にオススメ
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3. Anker MagGo Wireless Charger (Pad)
3つ目の紹介。
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iPhoneの背面にピタッと磁石でつけるタイプのシンプルな充電器です。
もちろんこちらもQi2対応。
背面にはAnkerのロゴが入った金属製で、かなりしっかりとした作りになっています。
4,000円を切る価格にもかかわらず高級感があります。
Anker公式のスペックと実測値です。実測の重量は101.6g。
ケーブルはかなり太く、1万回の折り曲げに耐えられるほどの丈夫なケーブルを採用しています。
約230gのiPhone 15 Pro Maxにつけて振ると外れてしまうので、そこまで磁力は強くないです。
こちらは充電器の同梱はありません。推奨されてる充電器は 25W以上。
ここでもやはり、Anker 711 Charger (Nano II 30W)がオススメ。それはなぜか。
【30W充電器10個買ってガチ比較】の結果、圧倒的な体積の小ささと軽さでした。
持ち運びが多い方に最適です。
充電時間の検証
今回もiPhone 15 Pro Maxを0〜100%まで充電したときの充電時間を計測。結果は、2時間33分でした。
最初のAnker MagGo Power Bank(6600mAh)よりも、さらに短い時間で充電できます。素晴らしい!
他社製Made for MagSafe認証の15W出力対応充電器は3時間
こんな方にオススメ
Made for MagSafeの認証を取得した、このタイプの製品の相場を見ると6,000円前後はしますが、それらと比較してもだいぶお求めやすい価格帯なのは嬉しいポイントです。
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4. Anker MagGo Magnetic Charging Station (8-in-1)
最後はこちら。
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2年前にYouTubeで紹介したの後継品です。 Anker 637 Magnetic Charging Station (MagGo)
Qi2対応なのに価格据え置き9,990円なのは、本当にありがたい。
Anker公式のスペックと実測値です。実測の重量は559.8g。
前面のQi2ワイヤレス充電に加えて、背面は上部にコンセントの差し込み口が3つ、その下は両サイドにType-C端子が2つ、中央にType-A 端子が2つの計8つ 。
複数ポート利用時の電力配分は下記のとおりです。
ケーブルは付け根からコンセントの先までが1m60cm 、非常に太くて断線もしにくそうです。
個人的に2年以上使ってきたAnker 637 Magnetic Charging Station (MagGo)も断線などのダメージは一切ありません。
(左)新型はQi2のロゴに変わっています。
(右)旧型は2年以上使っていたもの。全体的に黄変しているという感じはないものの、少しパッドには汚れが確認できます。
そのため、汚れが気になる方はブラックを選ばれるほうが無難かもしれません。
充電時間の検証
新型はQi2対応なので、Qi2対応のiPhoneであればもちろん15Wで充電ができます。
iPhone 15 Pro Maxを2時間45分でフル充電できました。
Pixel 8 Proの充電時間の検証
Google Pixel に関しては意外な結果が。
新旧で検証した結果がこちらです。
旧型のほうが速いですね。
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ひとつめに紹介したAnker MagGo PowerBank (6600mAh)との比較も行ってみました。
旧型のほうが4 倍ぐらいのスピードです。
Pixelユーザーの僕は、最適なワイヤレス充電器をこれまで色々探してきました。
地味にこの旧型は、いろいろ試した中で一番速いんです。(実はなんとかスタンド第2世代より高速ww)
Google Pixel Phone全モデルで試したわけではありませんが、少なくともPixel 8 Proでは最速のワイヤレス充電器=旧型 ですので、Pixelユーザーの方は旧型がオススメです。
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こんな方にオススメ
旧型をかれこれデスクで2年間ずーーーっと使っていて、ホントに手放せないアイテムになっています。
後ろにポートがいっぱいあるので、ちょっとした充電の際に充電器なしでダイレクトにType-C端子にケーブルを挿して充電できるのがめちゃくちゃ便利です。
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ぱぱのひとりごと
今回はAnkerのQi2対応シリーズ、新製品4つを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
Qi2対応品のデバイスは「Made for MagSafe」の認証を取っていなくてもiPhoneを高速に充電でき、そして何よりも製品自体が比較的お求めやすいというメリットがあるため、いろんなモノの価格が高騰する昨今においてはとてもありがたいですよね。
Ankerにとどまらず、いろんなメーカーからどんどんQi2対応製品が登場して欲しいと思いました。
新Anker MagGoシリーズの残り3製品については、また機会があればYouTubeやブログで紹介できればと思っています。
個人的にはAnker MagGo Power Bank (10000mAh)を買おうと検討中です。
ぜひ皆さんが手にしたいと思った製品も教えてください。
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それでまた次の記事で会いましょう。バイバイ
コメント
コメント一覧 (3件)
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同じくMagGo Power Bank (10000mAh)待ちです。
液晶部分の微妙な不揃い感が若干気になるものの
前回のバージョンアップでiPhone12proもqi2に対応したっぽいぼで超期待してます!
色悩むなぁ
コメントいただきありがとうございます。4月15日現在、Apple公式に問い合わせると、やはりオフィシャルで、iPhone12シリーズQi2対応は発表されていないようです。ただし、Anker公式の新Anker MagGoシリーズのページには下記の通りiPhone12シリーズ以降で対応している旨の表記がございました!
「Qi2に対応し最大15W出力が可能な機種は下記になります。
iOS 17.4にアップデートしたiPhone 12以降のモデル」
私もMagGo PowerBank(10000mAh)は絶対購入しようと思っていますし、レビュー動画もアップしますのでお楽しみに