普段はノイズキャンセリング搭載のイヤホンを使っているけれど、「家事や仕事、移動中など“ながら聴き”が快適にできる2台目のイヤホンが欲しい!」という、そんな人には“耳をふさがないオープン型イヤホン”がおすすめです。
今回は、JBLが展開するオープン構造のイヤホン3モデルを徹底比較。
「SENSE PRO」「SOUNDGEAR CLIPS」「TUNE FLEX 2」
音質・装着感・機能・使いやすさを検証しながら、どのモデルがどんな人に向いているか を紹介していきます。

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3モデルのスペック

1. SENSE PRO:音質で選ぶなら間違いなくコレ




- 音質へのこだわり
- 16.2mmのダイナミックドライバーにDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングを採用 。
- JBLの耳かけタイプとして初めてLDAC接続に対応。耳掛けタイプでハイレゾ音質が楽しめます。
- 空間サウンドや、個人の聴覚特性に合わせて音質を最適化する『Personi-Fi』にも対応。没入感のある高音質体験を実現しています。
- 利便性
- 骨伝導技術を用いたVPU(ボイスピックアップユニット)を搭載し、周囲のノイズを抑えたクリアな通話が可能です。マイク性能も3モデル中最も優秀。
- ながら聴きイヤホンでは省かれがちなワイヤレス充電にも対応 。
- 装着感
- チタン合金ワイヤーとウルトラソフトシリコンの採用により、長時間装着しても痛くなりにくく、耳に掛ける部分は極細形状でメガネとの干渉も最小限。20度の角度調節ができるため、耳を挟み込むことでアクティブなシーンでも外れにくく、快適な着け心地を実現しています 。


「SOUNDGEAR SENSE」を買われてた方で、バッテリーがそろそろへたってきた、もう一段階上のレベルの音質を味わいたい方にオススメです。
2. SOUNDGEAR CLIPS:手軽さとデザインが魅力のイヤーカフ型
JBL初のイヤーカフ型イヤホンです




- 独特な形状“JBL Sonic Arc”
- 独特な形状の “JBL Sonic Arc” を採用しており、どの位置に装着しても球体部分から音をしっかり鼓膜に届けるため装着位置によって音質が変わりにくいのが特徴です。
- デザイン
- スケルトンでポップなデザインのイヤホン本体と、コンパクトで可愛らしい充電ケースが魅力です。
- 利便性
- 再生切り替えは『後勝ち』(後から再生したデバイスが優先される)仕様です。
- 装着感
- 6.4gと非常に軽いので長時間つけても痛くならない快適なつけ心地。




3. TUNE FLEX 2:ノイキャンも使える欲張りモデル




- 多機能性
- イヤホンチップを交換することで、オープン型のインナーイヤー型としても、密閉型のカナル型としても使える“1台2役”のモデルです(ノイキャンはカナル型で利用可能) 。
- 音漏れ対策
- 3モデルの中で最も音漏れしにくい。
- コストパフォーマンス
- 3モデルの中で最も安価な価格帯でかつ、ロングバッテリー。
\ YouTubeで紹介しています/
音質3種比較
テスト結果は以下のとおり


SENSE PRO
音は非常に優れており、3〜4万円台のオープン型イヤホンと比べても引けを取らず、むしろ上回るほどの仕上がり です。
LDACに対応したことで解像感も大幅に向上し、2年前に発売された「SOUNDGEAR SENSE」と比較しても 圧倒的な進化 を感じられます。
さらに、空間の広さや低音の厚みも向上しており、オーケストラの楽曲を聴くと楽器の位置関係もしっかり感じられます。
また、空間サウンド に対応しており、映画視聴ではより没入感のあるサウンド体験が得られます。
LDAC接続ができないiPhoneユーザーでも Personi-Fi を使うことで、デフォルトのサウンドからさらに臨場感・迫力が向上した音質を味わえます。
SOUNDGEAR CLIPS
価格差もあって「 SENSE PRO」ほどではありませんが、JBL Sonic Arc によって装着位置が変わっても音質が安定する 点が大きな魅力。
従来のイヤーカフ型は装着位置で音が変わりやすい傾向がありますが、CLIPS は多少雑に装着しても一定の音質で楽しめます。
「SENSE PRO」にあるLDAC接続・空間サウンド・Personi-Fi といった機能は搭載されていませんが、その分、細かい設定をしなくても、ケースから取り出してすぐ気軽に使うことができるため、細かな設定は面倒に感じるユーザーにもおすすめです。
TUNE FLEX 2
価格帯も1万円台前半ですし他2モデルと比較すると流石に音のクリアさや低音にやや物足りなさはありました。そのため、イコライザーでしっかり低音を持ち上げたりPersoni-Fiで自分の聴覚特性に合わせた設定をする必要はあると思います。
音漏れテスト
\ 実際の音漏れを聞きたい方はコチラ /
テスト結果は以下のとおり
1位 TUNE FLEX 2
- 3モデルの中で最も音漏れしにくいイヤホンです。
- 大きな音量でも外に漏れにくいため、周囲が静かな場所でも使いやすいです。
2位 SENSE PRO
- オープン型としては音漏れがかなり少ないモデルです。
- 通常の環境であれば、隣の人に気づかれにくいレベルです。
3位 SOUNDGEAR CLIPS
- 3モデルの中では音漏れが最も気づかれやすいです。
- 静かな環境だと漏れが分かりやすい一方、電車などの騒音がある場では気になりにくい場合があります。



“ながら聴き”のイヤホンは構造上、オープン構造は音漏れが起きやすい。
ただ、SENSE PRO は本当に優秀で、オープン型としてはかなり漏れにくい。
マルチポイント/接続切替
3モデルすべてマルチポイントに対応しています。


(JBL製品すべてにおいて)3台目のデバイスをペアリングしたい場合は、左右どちらかのイヤホンを「2回タップ → 2回目を長押し」でペアリングモードに入り、新しい端末のBluetooth設定から選択するだけで接続できます。Androidの場合は Google Fast pair対応しているので3代目以降もさらに簡単にペアリングが できます。
SENSE PRO
| 機能項目 | 挙動 | 特徴 |
|---|---|---|
| クイックスイッチ | 対応![]() ![]() | 2台接続中、3台目で再生を始めると自動で接続先が切り替わります。Android⇔iPhone間の切替も可能。 |
| 音楽再生の優先度 | 先勝ち(再生中デバイス優先)![]() ![]() | すでに再生しているデバイスが優先され、2台目で再生したい場合は1台目を一度停止する必要あり。 音声切り替えの設定はありません。 |
SOUNDGEAR CLIPS
| 機能項目 | 挙動 | 特徴 |
|---|---|---|
| クイックスイッチ | 非対応![]() ![]() | 3台目以降を接続する場合、既存デバイス側のBluetoothを一度手動で切断する必要があります。 |
| 音楽再生の優先度 (Android⇔Android) | 後勝ち(後から再生した側が優先)![]() ![]() | 先に音楽を流していても、後から別デバイスで再生を始めるとそちらに自動で切り替わります。、Bluetooth設定を見ると “音声の切り替え” がデフォルトでオンになっています。 |
| 音楽再生の優先度 (Android⇔iPhone) | 先勝ち(再生中デバイス優先)![]() ![]() | Android 同士のペアリングでは音声の切り替えが自動で働く一方、 Android と iPhone を組み合わせた場合は 先に再生している端末が優先されます。 |
TUNE FLEX 2
| 機能項目 | 挙動 | 特徴 |
|---|---|---|
| クイックスイッチ | 対応 | 2台接続中、3台目で再生を始めると自動で接続先が切り替わります。 |
| 音楽再生の優先度 | 先がち(再生中デバイス優先) | すでに再生しているデバイスが優先され、2台目で再生したい場合は1台目を一度停止する必要あり。 |
\ マルチポイントや接続切替をご覧になりたい方はコチラ /
どのモデルを選ぶべき?
3モデルのスペックや検証などをまとめると、このような結果になりました
| 機種名 | タイプ | 主な特徴 | 最適なユーザー |
| SENSE PRO | 耳掛け型 | 3機種で最も音質が優れている。LE Audio (LC3)に対応、空間サウンドとPersoni-Fi対応。ワイヤレス充電対応、マイク性能も優秀。 | 音質・多機能性を最優先する方、高水準のマイク性能を求める方。 |
| SOUNDGEAR CLIPS | イヤーカフ型 | 独自の “JBL Sonic Arc”形状により、装着位置が変わっても音質が一定。小型軽量(6.4g)で、手軽に装着できる。「SENSE PRO」が持つ空間サウンド、Personi-Fi、LDAC などの機能の一部機能は非搭載。 | 装着の手軽さ、装着位置に関わらず安定した音質を求める方、デザインを重視する方。 |
| TUNE FLEX 2 | インナーイヤー型/カナル型の2-way | イヤホンチップの交換で、ノイズキャンセリング(NC)付きのカナル型としても使用可能。3機種の中で最も安価で、通話時間が最も長い。音漏れは最小限。 | ながら聴きとNCの両方を使いたい方、予算を抑えたい方、通話頻度が高い方。 |
【まとめ】ぱぱのひとりごと


2026年10月で創業80年を迎えるJBLのオープン構造のイヤホン、3モデルを紹介しましたがいかがだったでしょうか。
装着スタイル・目的・予算と、自分の生活スタイルに合ったモデル選びの参考になればうれしいです。






それでは次の記事で会いましょう。バイバイ。










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