
Googleの第4世代スマートウォッチ「Pixel Watch 4」をレビュー。ベゼル16%細型化、表示領域10%拡大、デュアル周波数GPS、充電速度アップ、ハプティクス強化など、“使い勝手”に直結する改良あり。AODオンでの実測バッテリーや30分ウォーキングのGPSログ比較も実施し、「Pixel Watch 3」との違い、買い替え目安まで解説します。[ 製品提供 :Google]


Google Pixel Watch 4の進化点
スペック表

8つの進化
ディスプレイ ①
最大輝度が2200ニトから3000ニトに向上し、屋外での視認性が高まりました。

ディスプレイ ②
ベゼルが16%細くなり、表示領域が10%拡大しています。

GPS
例えばPixel Watch と価格が近いApple Watch Series 11では非対応の2周波のGPSですが、Apple Watchでそれを手に入れようと思ったら約13万円の「Apple Watch Ultra 3」を買う必用があります。大きく進化が合ったのか、実測レビューで解説しています。

センサー類
心電図計測機能が追加され、皮膚温センサーも次世代のものに更新。

充電器
新しい充電器はウォッチ側面にマグネットで接続する方式になりました。充電中に置き時計のような表示ができるほか、充電器自体はスチール製の家具などに磁力でくっつけて使用することも可能です。充電速度は25%高速化し、41mmサイズが45分で100%、45mmサイズが60分で100%まで充電可能です。

新機能
手首を持ち上げるだけでGemini(ジェミニ)が使えるようになりました。

バッテリー
41mmサイズが325mAh、45mmサイズが455mAhに増量され、常時表示でそれぞれ30時間、40時間の長時間駆動を実現しています。これもApple Watch Series 11の24時間と比べスペックシート上は非常に長くなっています。
触覚技術
第3世代の高性能な触覚技術により、ハプティックエンジンが15%強力になり、バイブレーションの認識性が向上しました。
チップ
Qualcomm Snapdragon W5 Gen 2を搭載し、前世代から半分の電力で25%高速化しています。
価格とバンド
価格

「Pixel Watch 4」は価格据え置きですが、去年もらえたストアポイント(去年はストアクレジット。名前が代わりストアポイントの有効期限は2年に伸びました)がつかなくなったため、「Pixel Watch 3」と比較すると実質値上げとなります


この記事をご覧になって型落ちでもいいかなと思った方は、安くなった「Pixel Watch 3」狙いも全然アリです!


バンド




アクティブバンド(フルオロエラストマー素材)がLとSの2サイズ付属します。
バンドのサイズ
41mm アクティブバンド | |
---|---|
Sサイズ | 手首周り130〜175mmの方向け |
Lサイズ | 手首周り165〜210mmの方向け |
45mm アクティブバンド | |
---|---|
Sサイズ | 手首周り150〜185mmの方向け |
Lサイズ | 手首周り165〜215mmの方向け |





手首周りが15.5mmの僕は、45mmのほうがしっくりくるので、「Pixel Watch 4」も45mm(Obsidian)を購入しました。対応している手首周りのサイズを参考にしながらお選びいただけたらと思います
バンドの互換性


「Pixel Watch 3」と互換性があり、別売りで9種類(ストレッチ、パフォーマンスループ、スポーツ、U-ブロック、各種レザー、メタル系など)のバンドが用意されていますGoogle 公式HP
付属品と急速充電ホルダー
先代から25%高速になった”急速充電ホルダー”は、背面マグネット内蔵なので、スチール製のラックや棚などにピタッとくっつけた状態で充電が可能になりました。その磁石が入った背面側はラバー素材で設置面を傷つけにくいのも嬉しい。なお、30WのACアダプターの同梱はありませんのでACアダプターはご自身で準備する必要があります。




操作UIのポイント


触覚式リューズ+サイドボタンの構成はこれまでを踏襲。基本操作も前世代と変わりませんが、画面領域が広がり、PINコード入力や文字盤の可読性は格段に向上しています。アプリグリッド/リスト表示の2つを切り替えかのうで、タイルの追加・並べ替え・削除は直感的で使いやすいです。UI刷新(Wear OS 6.0)でアイコンなども一新されています。もちろんFeliCa対応で、Suica等の交通系ICも利用可能で、50m防水(IP68等級)なので水場でもお使いいただけます。


\ できることは過去のPixel Watch動画も ご参照ください/
新機能
手を上げて話す(Gemini)


『設定>ジェスチャー>手を上げて話す>スマホ側でオンにする』と有効化されます。有効化するとウォッチ側で、感度の調整ができるようになり、ジェスチャー:3段階、音声:5段階の設定が可能です。ジェスチャー感度は一番感度を上げた3にしておかないとなかなか反応せず、ひとつでも感度を下げてしまうとなかなか検知しませんでした。よく使われる方は両方感度MAXにするのがいいかもしれません。



手前にひねる動作だけでは起動しませんでした。コツは腕を一旦下げた位置から持ち上げると確実に起動します。おそらく加速度センサーが使われているので、手首を一定の距離低い位置から持ち上げたことを感知すると認識するようです。
心電図


タイル追加【心電図のクイック起動】→スマホ側で初期セットアップ→計測は約30秒ほどです。簡単な操作で心電図計測が可能になりました。




心電図は国内においては「Pixel Watch 2」以降で対応可能のようです。
こちらをクリック
Pixel Watch 4でPlay ストアを開き、一番下までスクロールして、”アプリを管理”へと進み、全て更新を実行すれば使えるようになります。←視聴者の方から教えていただきました。
僕の場合はWatchでPlay ストアを開き、アプリ検索でFitbit心電図を検索し、そこから心電図アプリを開き心電図を計測することで、それがトリガーになり、タイルに心電図が追加され使えるようになりました。
上記いずれかを再度お試しください。
実測レビュー
スピーカー


音の大きさは、前世代の「Pixel Watch 3」のほうが大きいものの、音質は向上している印象です。
\ 実際の音を聞く/
バッテリー


自動消灯15秒、自動輝度オン+最低輝度、傾け点灯オフの設定で8時間後のバッテリー消費量は、劇的な差はありませんでした。


30分ウォーキングした際のバッテリー消費量は、ともに6%減。以下Xのポストもご参照ください。
ただ、充電時間は大幅に短縮され、利便性が向上しています


充電時間、「Pixel Watch 4 45mm」は公称60分でフル充電できますが、実証では48分で100%まで充電できました。短時間チャージ(入浴・朝食のあいだ等)で1日もつくらいまでは回復できる手軽さは高ポイントですね。
GPS測位精度




デュアル周波数GPSに対応しましたが、前世代の「Pixel Watch 3」も比較的優秀だったため、スカイツリー(GPSの測位に影響をあたえるような高い建物の下)で30分のウォーキング検証をしても劇的な差は感じられませんでした。ただし、GPS信号の捕捉までの時間は短縮されています。
【まとめ】ぱぱのひとりごと
ここが良い・気になる点
ベゼル細型化で視認性・操作性が向上(PIN入力も楽)。
デュアル周波GPSで捕捉が速い。
充電が著しく高速、新ホルダーの貼り付け充電が便利。
ハプティクス強化で通知・アラームの体感向上。
“手を上げて話す”だけでGeminiが使えて実用的(感度MAX推奨)。
Pixel Watch 買い替えの目安は??
Pixel Watch 2以前のウォッチをお使いの方。表示・充電・GPS・ハプティクスの総合強化を明確に体感できると思います。
それでは次の記事で会いましょう。バイバイ
\ 初期設定や基本操作など動画 で詳しく紹介しています/




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