今日は2024年体験したイヤホンの中で確実にトップ3に入るお気に入り「Pixel Buds Pro 2」 をご紹介します。
先代「Pixel Buds Pro」から超絶進化を遂げました。
どんな仕上がりになってるか、一緒に見ていきましょう。
\ Google Pixel Buds Pro 2/
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主な特徴と進化点
✔︎ 45,000,000の耳のデータをもとに設計されたイヤホン
✔︎ 先代から27% 小型化、重量も実測で1.8g 軽量化
✔︎ イヤホンを入れてクイッとねじって固定するスタビライザーが追加
✔︎ お豆みたいな形の「Pixel Buds Pro」から、ガラッとデザインが変更されて装着感がUP
✔︎Google のイヤホンとしては、初めてGoogle の“Tensor A1” という独自チップを搭載
✔︎ノイズキャンセリング性能は従来比2倍の進化を遂げ、ノイキャンのみならず外音取り込み、マイク性能・音質も大きく進化を果たしています
✔︎カラーは4色展開、ケースは白色のみです。
価格は「Pixel Buds Pro」からは8,600円値上げ
価格は、去年「Pixel Buds Pro」の値上げ価格28,200円から「Pixel Buds Pro 2」はさらに値上がりし、36,800円。
近年Googleのハードウェアの値上がりがキツい。
開封/デザイン/同梱物
NEW
USB Type-C端子はもちろん、先代同様にワイヤレス充電対応。Pixel Stand(第2世代)でも充電可能です。
これは珍しい!音導管はオーバル形状でイヤーチップは真円
真円タイプの他社製品『スピンフィット』の1番大きなサイズを装着してみましたが、ぐっと引っ張って楕円形の音導管に取り付けなければならないので、着脱つけにくい。
充電もイヤーチップが引っかかり、充電できていません。大きいサイズの他社製イヤーチップは要注意。
もちろん、純正のGoogleイヤーチップは脱着が簡単で、どのサイズを装着しても充電可能です。
スペック
✔︎防水IPX4等級から、防塵もついた防水防塵IP54等級にアップデート。
ケースもIPX2等級からIPX4 等級になりました。
完全な防水ではないので、ジャポンと水につけたら壊れてしまうレベルですが、小雨が降って少し水滴がつく程度では問題ありません。
✔︎対応コーデックついて、先代も今回も仕様に記載がありませんが、Bluetoothのバージョンは 5.4 、LE Audioに対応しています。
✔︎ノイキャンは“Tensor A1”というチップを搭載することで、より複雑な処理ができるようになりました。
✔︎Sillent Seal 2.0 を使用したパワーアップしたノイズキャンセリング。
✔︎チップの省電力性も上がり、バッテリー持ちも良くなりました。
ケース込みならノイキャンON=30時間・ノイキャンOFF= 48時間のロングバッテリー
✔︎急速充電 「Pixel Buds Pro」は 5分で1 時間(ANCオン)、「Pixel Buds Pro 2」は1.5時間(ANCオフ)と表記されていますが、比較自体がノイキャンON・OFFと異なります。
よって、急速充電はだいたい同じだと思います。
✔︎着信音を鳴らしてデバイスを探す新機能を搭載。
ケースにスピーカーがついて、“探すアプリ”から探し出すことができます。
嬉しいポイントは、この音を鳴らす機能がイヤホンが中に入っていて蓋が閉まった状態でも音を鳴らせること!
✔︎装着感が先代と比べてもかなり軽くなりました。
コンパクトになって重量も軽くなっている分、装着した時の軽さも格段に上がりました。
✔︎片耳利用する時は外音取り込みモード・ノイキャンモードON/OFFと、柔軟な使い方ができます。
さらに片耳利用時はステレオの音源が自動でモノラル再生に切り替わります。
✔︎飛び出しも少ないので、僕は寝ながらイヤホンもできました。
耳が小さい人Ver.
耳が小さい人でも違和感なくつけられますが、寝ながらイヤホンはちょっと厳しいです。
タッチ操作
先代譲りで、タッチ感度が高くてとても快適です!!
丸い“G”のロゴの部分がタッチセンサー
“長押し”はカスタマイズできる
僕は、左側のイヤホンを長押しした時に、「アクティブ ノイズ コントロールの切り替え」を選択しています。
ノイキャン・外音取り込みの切り替えです。
2〜3個のモード切り替えの選択が可能です。
“ノイキャンオン”→”オフ”→”外音取り込み”を行き来できますし、オフのチェックを外して”ノイキャンオン”→”外音取り込み”の2つを行き来することもできます。
右側のイヤホンは、「デジタル アシスタント」を選んで、Geminiが起動するように設定しています。
装着検知のセンサー
左右識別する“L” ・“R” の上が装着検知のセンサーです。
装着検知のセンサーを塞ぐと、再生が再開されて、指を離すと再生が止まります。
タッチ感度がいいので、ちょっとタッチ操作を外してしまったかなと思っても、きちんと認識してくれます。
そして、賢い!
装着検出センサーが塞がれていない状態ではタッチしても操作されません。
タッチセンサー部分は静電容量式のタッチセンサー(タップとスワイプに対応)で、指もしくは、タッチセンサーに対応した手袋でも操作が可能です。
装着検知は、詳細設定から無効化にすることもできます。
【検証】マイクテスト
\ 実際の音は /
さまざまな環境で検証しました
(左)「Pixel Buds Pro」=ビームフォーミングマイク・風の音を軽減するメッシュカバーを搭載。
(右)「Pixel Buds Pro 2」=ビームフォーミングマイク・風の音を軽減するメッシュカバーを搭載。さらに Google AI により、さらにクリアな通話音声を実現。
マイクテストに関しては、カメラを開いてマイクの設定項目からBluetoothのアイコンをタップして、“Pixel Buds Pro 2”を指定していました。
マイクテストの検証結果
騒がしい場所では、「Pixel Buds Pro 2」のほうがマイク性能が良く、聞き取りやすかったです。
ただ、ドライヤーの強風を両耳に当たるようなシーン(なかなかこれだけの強い風が両耳に当たる事はないと思いますが)、ではさすがに「Pixel Buds Pro 2」も厳しい結果でした。
屋外の車通りが多い場所においては「Pixel Buds Pro 2」に軍配。何を話しているのか、はっきりと聞き取れました。
スペック表に記載していなかったのですが、先代と同様にスーパーワイドバンドに対応しています。
これに対応していると、通話時の音声の帯域が従来の2倍になり、よりクリアできれいな音質で音を届けることができます。
スーパーワイドバンド
Pixel 8以降であれば、自動的にクリアな音声で通話できる機能であるスーパーワイドバンドがデフォルトでオンになっています。
Pixel 7に接続して確認してみると、こちらでもスーパーワイドバンドを使ったクリアな音質での通話が可能ですが、設定をオンにする必要があります。
Pixel Budsのヘルプページに詳しく書かれていますので、リンクを貼っておきます
通話時のタップ操作についてはご覧の通りです
ペアリング/接続切り替え
Pixel スマートフォン
「Pixel Buds Pro 2」も Google Fast Pairに対応しているので、ポップアップが出て、ワンタップでペアリングができます。簡単。
同じアカウントでログインしてるPixel スマートフォンであれば、 Bluetoothの設定開くと「Pixel Buds Pro 2」が自動で表示されます。
アプリのダウンロードも不要で、「Pixel Buds Pro 2」の設定が可能です。
Pixel 以外のAndroid スマートフォン
Play ストアの“Pixel Buds アプリ”をダウンロードして Pixel スマートフォンと同じように使えます。
iPhone
iPhoneの場合は、App Storeで“Pixel Buds アプリ”を検索しても、アプリはリリースされていませんでした。
Bluetoothの設定を開いてペアリングすれば音楽は聞けますが、ファームウェアのアップデートなどの細かい設定はできません。
もちろんマルチポイント対応
「Pixel Buds Pro 2」もマルチポイントに対応しています。
Pixel Buds アプリ
詳細設定は、 Pixel スマートフォンをお使いの方はBluetooth設定から開けます。
先代と確認できることは基本一緒です。
アクティブノイズコントロールでノイキャンオン・オフ・外部取り込みの 3つを行き来できます。
デジタルアシスタントは、 Googleアシスタントを設定してる人は Googleアシスタント、Geminiに設定してる人はGeminiが起動します。
もちろん、ハンズフリーで 『OK Google』 も使えます。
デバイスを探すでは、イヤホンから音を鳴らしてイヤホンを探せます。
地図上で探したり、今回は前述の通りケースから音を鳴らす機能も追加されました。
タップ操作は、“長押し”のみカスタマイズができ、タップ操作の完全な無効化もで可能です。
音設定の中では、会話検知機能があり、これは先代でも使えます。
喋ると音楽が止まり、自動で外音取り込みモードになるので、イヤホンの操作なしに人との会話ができます。
イコライザーは、5つのプリセットがある他、“イコライザー(EQ)の歯車マーク”から周波数帯域ごとに細かく調整ができます。
5段階の周波数帯域でバーを動かして保存ができます(保存できるのは 1 つのみ)。
ヒアリングウェルネスは、耳の健康状態をモニタリングできます。
どのくらいの音量で、どのくらいの時間大きい音に耳がさらされているかが確認できます。
空間オーディオ、これも先代もアップデートから使えるようになりましたが、今回も空間オーディオ、ヘッドトラッキングが使えます。
使えるデバイスと音源が限られています
今回、Disney Plusで試しましたが精度が高くなっています。
“空間オーディオ”は AirPodsの専売特許的なところもありましたが、近年登場しているイヤホンの空間オーディオもレベルが高くなっている印象です。ちなみに先代「Pixel Buds Pro 」でも”空間オーディオ”は楽しめます。
詳細設定の中でウィジェットをホーム画面に追加することができます。
一発でアプリに飛べるので便利です。
その他、詳細設定では装着検出・ケースの音・マルチポイントのオン・オフ、ファームウェアのアップデートの確認などができます。
ノイズキャンセリング/外音取り込み
公式HPから抜粋↓
Tensor A1チップが搭載されて、音速の90 倍の速さで音声が処理される
ユーザーの耳と環境に適用
ノイズを従来の最大2倍ブロックできる
ということですが、
聴感上ノイズが完全に半分になったかというと、そうではなく、感覚的には中域のノイズが10% 〜15%くらい低減されている印象
Silent Seal 2.0というテクノロジーが使われいて、ユーザーの環境への適応が1秒あたり300万回実施されているとのこと。
めちゃくちゃ進化したようにも感じますが、実際は、カフェでカトラリーがカチャカチャぶつかる音、人が会話する音、葉っぱがサラサラ擦れる音などの高い周波数帯のノイズのカットについてはそこまで大きな違いは感じませんでした。
高域よりも中域のほうがノイズがカットされている感じ
外音取り込みです!!
ノイキャンよりも外音取り込みの劇的な進化がすごく嬉しい。
先代との大きな違いは、咀嚼音や歩行音のような音がありましたが、それが完全になくなっています。
イヤホンをにつけていない時と、つけている時の外音取り込みの聞こえ方がかなり近い。
個人的に10点満点で点数をつけるならば、ノイキャンの効きの強さは9 点。外音取り込みは10 点でした。
外音取り込みはめちゃくちゃ進化しています。
音質
音質も先代からかなりアップデートされていました。
低域から中域、高域と、全帯域で音が非常にクリアに。
クリアになっていますが、カリッカリの解像感でというわけでもありません。
先代と近い音のキャラクターで柔らかめの音質でフラット傾向ではありますが、そのキャラクターは保ちつつ全体的にクリアな音質に進化しました。
ジャンル問わず、様々な音楽を楽しめるイヤホンだと思います。
低域もしっかりパワフルで、非常に臨場感があります。
暑苦しさもなければ、貧弱で物足りなさもなく、過不足のないバランスが取れた低域です。
高域も先代と比べて伸びやかさが非常に増していて、低域〜高域まで全帯域で音質の改善を感じられます。
ただ、開発者メニューを見てみると、接続はAACになっており、LDACやaptX Adaptiveなどには非対応でした。
「Pixel Buds Pro 2」は36,800円。
他社の3万円台後半のイヤホンは、LDACやaptX Adaptiveとコーデック対応も充実しています。
先代の発売時価格から約13,000円アップした「Pixel Buds Pro 2」は、ドライバーやチップによる音質の改善に加えて、コーデックの部分もしっかり追い込んで欲しかったのが正直な感想。
Googleが発売するイヤホンなので、「Pixel Buds Pro 2」は、AirPods みたいに万人に使ってもらうイヤホン、使い勝手がとにかく良いイヤホン、Googleのエコシステムの中の一部という位置づけだと思います。
とはいえ、同じような立ち位置のAirPods Proとの差別化の意味でも、やっぱりLDAC接続ができたらさらに良かったなと思います。
ただ、LE Audioには対応しているので、後々アップデートでLC3plusが使えるようになれば、ひょっとしたら、192kHz/24bit転送もできる日が来るかもしれないですね。
遅延
遅延も非常に少なく体感で30ms程度。ひょっとしたら、それ以下かもしれないです。
音ゲーは若干のズレがあるものの、ギリ遊べなくもないレベル。
YouTubeやNetflixで唇の動きと声がズレることは全くありません。
【まとめ】ぱぱのひとりごと
弱点がすごく少ないついつい手が伸びてしまうイヤホンです。
ノイキャン・外音取り込みも・音質全て進化を感じられ、使いやすさの部分は先代から踏襲。タッチ操作は本当に相変わらずの快適さです。
音楽コントロール、ノイズコントロール、音量調整まで、全ての操作がイヤホンだけで完結できるのも嬉しい。
てか、イヤホンだけで全ての操作ができるイヤホンが世の中に存在しているのに、わざわざ操作を限定して発売してくるイヤホンってなんなんでしょう?ww
さらに、マルチポイント、ワイヤレス充電、イコライザー調整もサポートし、空間オーディオも優秀。ケチの付けようがない、使い勝手の良いイヤホンに仕上がっています。
先日開催された“Made By Google”のデモンストレーションの中では、『Gemini Live』がありました。
本当に人と話しているような感じで会話できるものでしたが、英語の言語に設定して英語で話さないと使えなかったので、まだ日本語では使えません。
本来なら『Gemini Live』は目玉機能です。
ただし、その機能が日本に降りてくるのはまだまだ先。降りてこない可能性も。
日本はいつも、まだ使えない新機能の開発費も先に払わせられちゃう感じですよね。
なので、日本人にとっては36,800円は少々高いと感じちゃいます。
Pixel 9 やPixel 9 Proを買った人は 、5万円くらいのストアクレジットがついているので、それを使えばタダでゲットできます。
そういう意味においては、お得なイヤホンではありますが、純粋に36,800円という価格だけ見ると、お高めのイヤホンです。
ただこれだけは言えます。「Pixel Buds Pro 2」は今年体験したイヤホンの中でも、確実にトップ3に入る好きなイヤホンで、一度使うと手放せなくなる使い勝手も音質も良いイヤホンです。
また次の記事で会いましょう。バイバイ。
\ Google Pixel Buds Pro 2/
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