ぱぱのひとりごとチャンネルで公開から60万回見られた、2021年10月レビューの充電不要で決済できる指輪「EVERING」がもうすぐ4年の有効期限を迎えます。(2025年10月まで)
4年近く使うガジェットってなかなか身の回りでも少ないですよね。ということで、今回はEVERINGの長期レビューをお届けします。
使えるお店が爆発的に増えた
まずなんと言っても、使えるお店が購入当時(2021年10月)と比べ、爆発的に増えたことで利便性も格段に上がりました。
EVERING購入当時は、近所のお店の中でEVERINGを使って決済ができるのは、大手コンビニや大きな商業施設くらいでしたが、とは言え僕が利用するお店の多くで使うことができたので、すぐに購入しまいた。また、EVERINGが発売された2021年あたりから、クレジットカードでもリーダーに差し込むタイプから、タッチ決済できるものが爆発的に増えはじめます。2023年ころに公開された、サッカー日本代表の堂安選手が出演していたVISAタッチのCMなどが記憶に残っている方も多いかもしれません。多くのお店で、このクレジットのタッチ決済に対応したリーダーが次々に導入され、2025年5月現在では、僕の住む近所ではEVERINGが使えないお店のほうが少なく、小さい個人経営の八百屋さんと大手スーパーの西友くらい(西友は交通系・PayPayや楽天Payなどは使える)です。先日2月に沖縄旅行に行った際も、支払のほとんどをEVERINGで決済できました。関西の一部地域では電車にだって乗ることができるようになっています。
(2024年10月現在)
Visaのタッチ決済に関して実証実験中の公共交通機関は次の通りです。
【関東】
【九州】
- 西日本鉄道実証実験中&2024年内に全駅に順次拡大
AirPay端末とセブンには要注意
4年近く利用してきた中で、決済時にたくさん失敗したリーダーが2つあります。1つ目がリクルートが展開するAirPayの端末とセブンイレブンの端末です。(画像引用:AirPay)


1つ目のAirPayの端末はEVERING公式の動画にも出てくるリーダーですが、割と個人経営の飲食店で出くわす機会が多いものです。このリーダーはとにかく決済するまでの時間が長いし、認識精度も低いのが難点。大きめの商業施設などに導入されている新しいリーダーは多少リーダーから距離があったり、指輪がきちんと端末に対して並行になっていなくても、すぐにピッという音と共に支払いが実行されます。ところが、このAirPayのリーダーはあまりに失敗が多いので、一時はこの端末に出くわすたび「じゃあ現金で」と言っていた時期もあるほどです。
その後、何度か決済を繰り返し100発100中で決済できる方法を編み出したので、共有しておきます。それが、「指輪を外し端末の上部(ディスプレイ付近)に置く」という決済スタイルです。指輪をかざすだけのスマートさは完全にスポイルされてしまいますが、この決済方法であれば支払いに失敗して後ろに並んでいるお客さんに迷惑をかけることは100%なくなります。
そして、もう1つ失敗が多かったのが、このセブンイレブンの端末です。

お支払方法選択の画面で「クレジットカード」を選択して、指輪をかざして支払うのですが、かざす時間が長すぎると失敗します。


正しくは、左の画像のようにライトが緑色に光ったらすぐにリングをリーダーから離しましょう。そうすれば決済がうまく実行されるのですが、緑に光った後も指輪をかざしたままにすると、ライトが赤く光り支払いが実行されません。
そもそも、これらリーダーによる癖のようなものはユーザーにとってわかりにくいものですし、「決済に失敗したらどうしよう?」という不安が拭えない商品なんて利用したくなくなってしまいます。この癖は100万円決済してきてわかったことで、この2つのリーダーが攻略できれば、ほぼ支払に失敗するリーダーはないはずです。これからEVERINGを導入される方はぜひ参考にしてみてください。
スマホやスマートウォッチでよくね?
EVERINGは充電も必要ないし、指に装着するだけでどこでも決済ができるので、本当に便利。
僕は高校・大学と陸上競技部だったので走るのことが好きで、今でも健康維持のために時々ランニングに出かけます。これまで、ランニングに行く時は伸縮性のあるウェストポーチに小銭や小さく折り畳んだお札などを忍ばせていました。特に夏の暑い時期などに、水分補給は必須です。EVERINGを導入してからは、小銭やお札を持って走ることはせず、指にEVERINGを装着して身軽に走りにいけるようになりました。日本のランニング人口は1,000万人近くいるというデータもありますが、ランナーにとってEVERINGは必携アイテムだと思います。
そしてもう1つ、EVERINGの大きなメリットが指輪をかざすだけで決済できるので、決済時の所作が非常にスマートという点。
「スマホどこに入れたっけ?」
「やべっ、今日はSuica入れてるスマートウォッチじゃないウォッチつけてきてた!?」
みたいなことがなくなり、決済が一瞬で終わります。決済時に小銭を数えるような時間を節約できるので、タイパも最高。
でも逆に言うと、メリットはそれくらい。
EVERINGで決済したからといって、EVERINGのチャージに使ったクレジット側の利用ポイントはあれどEVERINGの利用自体にはポイント還元はありません。そもそも、リングを購入する費用がかかります。しかもそのリングの価格が結構お高め。最近価格見直しも入り、さらに僕が購入した当時と比べて値上がりされています。
EVERINGは「一括購入」か「定額プラン」2種類の買い方があり、ZCシリーズ(Black、White、Silver)の場合は以下。
・一括購入 21,450円(※Silverは定額プランのみ)
・定額プラン 660円/月。
最近発表された新色MATTE BLACKの場合は以下。
・一括購入 38,500円
・定額プラン1,200円/月。
※いずれも税込
ちなみに、 僕が購入した2021年当時は毎月サブスク費用を支払う「定額プラン」は発表されておらず、一括購入のみでした。


僕が公開したレビュー動画に寄せられたコメントで最も多かった意見が「スマホやスマートウォッチでよくね?」というものです。
上記の金額を払ってでも、先に挙げたメリットを享受したいか問われると、必ずしも10人中10人がYESとはならないでしょう。僕は4年EVERINGで決済してきて、その利便性がよくわかっているので今となっては手放せないアイテムではあるものの、「スマホでよくね?」「Apple WatchやGarminのウォッチで良くね?」という方の気持ちも、非常によくわかります。
米の値段は1年前の2倍。ガソリン代も高止まり。円安や物価高によりスマホなどのガジェットも軒並み値上がり。そんな時代だからこそ、無駄な出費は一円でも削りたいというのが正直なところです。個人的に、この時期は社会保険料や自動車税、駐車場代(僕はこの時期に年払い)や自動車保険の保険料支払、住民税の支払いなどが立て続けにあるため、余計に節約したい気持ちが強い時期というのもありますが…。
すでに持っているスマホやスマートウォッチでもできる支払機能を、わざわざ2万円〜3万円払って指輪に担わせるというアイテムなので、導入は慎重に検討されたほうがいいと思います。スマホやスマートウォッチで事足りるという方は、迷わずそれらの決済機能を活用して、浮いた2〜3万円で美味しいものでも食べに行く方が絶対幸せになれます。
4年経過後の買い替えは悩ましい
冒頭述べた通り、EVERINGにはクレカのように4年の有効期限が存在します。僕の場合は2021年10月の購入なので、今年その有効期限の最後の年となりました。 購入から4年が経過し、有効期限が切れてしまうと、新品のリングを再度購入する必要があります。またこの有効期限とは別に、リングには累計決済金額の上限も存在し、EVERINGを使った累計決済金額が100万円を超えると利用できなくなってしまいます。
今年2月に、リングを購入してから累計決済額が100万円に到達しそうなタイミング(93万円ほど利用したときにメールが届きました)となり、無料で新しいリングが買えるクーポンコードがEVERINGのサポートから送られてきました。このコードを使えば、違うサイズのリングを買うこともできるし、なんと言ってもタダで新しいリングが手に入ります。
そしてリングが届き僕は「やったー!有効期限が4年伸びたぞー!」と喜びの小踊り。
したのも束の間、念の為と思いサポートに確認すると、購入時(2021年)の有効期限は、累計決済金額100万円の上限に達して届いたクーポンでリングを新調したとしても有効期限が更新され4年間延長されるわけではないという回答。ガッカリ…
他方、僕がEVERINGを購入した2021年10月以降に追加された「定額プラン」でEVERINGを買った人、4年の有効期限を迎えた場合、新しいリングが自動的に送られてきて有効期限が更新されます。
つまり、定額プラン660円/月×4年(48ヶ月)=31,680円は、一括購入の21,450円より10,230円支払総額が高くなるものの、リングの再購入も不要で、結果「一括購入」よりも「定額プラン」のほうがお得になるということ。
レビューが出揃う前にリスクを負って初期に購入したユーザーからすると、現状のこのルールは納得感がないですよね。もちろんこれはEVERINGも認識しているようで、有効期限経過後のリングの再購入についてはいろいろと検討が進められているようです。そろそろ4年が経過しそうなEVERINGユーザーのみなさんは焦って新しいリングを買わずに、この「より良いサービス提供」とやらを待ったほうが良さそうです。

「半額クーポンが送られてくる」とかかなぁと僕は勝手に予想しておりますが、次は絶対Matte Blackが欲しいので38,500円の半額なら新しいリングを買ってもいいかなぁ…と思っています。
すでにEVERINGを使っていらっしゃるユーザーの皆さんはいかがですか?
4年経過したら、また新しいリングを買いますか?
そして、いくらまでだったら、また新しいリングを買ってもいいと思いますか?
親指・人差し指はやめとけ
僕は、2021年にEVERINGを購入した際、親指に装着する想定でUS9のサイズを購入。特に親指を選んだ理由はなく、何も考えず、ただなんんとなく親指にしたわけですがこれが失敗でした。
日本において、食事中に食べ物を口に運ぶときはお箸を使いますよね。もちろんオムライスならスプーン、パスタならフォークかもしれません。お箸であれ、スプーンであれ、フォークであれ、お箸やカトラリーをを使う際に親指・人差し指にリングが付いていると干渉してしまい、非常に食べづらくなってしまいます。
今年2月に累計決済金額が100万円の上限に達するタイミングで、僕は最初購入したUS9からUS6サイズ(小指に装着)にリングサイズを変更しました。小指に装着するようになってからは、お箸やカトラリーとの干渉がなくなり快適に食事ができるようになりました。これからEVERINGを買おうと思っている方の中で、これまで指輪のようなアクセサリーとあまり馴染みがない方は中指・薬指・小指のいずれかに装着する想定で検討されるほうが良いのかなぁと思います。
まとめ
今回は、「EVERINGで100万円決済してわかったこと5選」と題し、EVERINGの長期インプレッションをお届けしました。購入から4年近い年月が経ちましたが、EVERINGを装着したままシャンプーしたり、食器を洗ったり、雨の日のどろどろの砂場で子供遊んだり、特に何も気にせずガシガシ使ってきましたが、故障もなく今も問題なく使えています。そして最近EVERINGにはMATTE BLACKという超絶かっこいい新色も追加になりました。
正直初期の頃に買ったBlackのギラついた黒がちょっと苦手だったので、次に買うのであれば絶対MATTE BLACKが欲しいと思いっています。ただ1点、悩ましいのはその価格。Black・White・Silverの3色展開されているZCシリーズの2倍近い38,500円です。定額プランも1200円/月と660円のZCシリーズの倍近い額で、4年使えば57,600円。さすがに、それならスマホやスマートウォッチでいいかなぁとなる金額です。
有効期限経過ごの再購入者に対してどの程度「より良いサービス提供」をしてくれるかによって、買うかどうか決めるつもりですが、ぜひ半額以下で買えるとありがたいなぁと思いますね。
ではまた次の記事で会いましょう!バイバイ。

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